7割が「ホワイトカラー・エグゼンプション」に「賛成」 ~「ホワイトカラー・エグゼンプション」への賛否や導入された場合の効果・影響について調査~
@Press / 2014年10月8日 13時0分
株式会社アイ・キュー(本社:東京都港区、代表取締役社長:林 城)が運営する日本最大の人事ポータルサイト『日本の人事部』( http://jinjibu.jp/ )は、全国のビジネスパーソン(経営者、管理職、人事担当者など)に対して「ホワイトカラー・エグゼンプション」に関するWEBアンケートを実施し、その結果をまとめました。(調査期間:2014年9月16日~10月6日、回答社数:306社)
政府は2014年6月、ホワイトカラーの労働者を対象に労働時間の規制を外し、成果に給与を払う制度「ホワイトカラー・エグゼンプション」を、年収1,000万円以上の専門職に限って導入する方針を示しました。現行法では労働時間で給与や報酬を決めることが原則ですが、専門職や企画立案を主とする職種などでは、働く時間の長さと成果が比例しないケースも多いため、同制度が提唱されています。「生産性の向上」「多様で柔軟な働き方の実現」などを期待する声がある一方、労働組合などからは、「残業代ゼロ」を推進するものだとして、反発の声も多く挙がっています。世間で議論が白熱している現在、企業の人事担当者や経営者は、同制度についてどのように考えているのでしょうか。「ホワイトカラー・エグゼンプションへの賛否」「導入された場合の効果」「導入された場合の影響」について聞きました。
回答結果はこちら→ http://jinjibu.jp/special/enq.php?fid=NJ-2014f
●約7割の人が「ホワイトカラー・エグゼンプション」に「賛成」
「賛成する」が34.8%、「どちらかと言えば賛成する」も34.8%で、合計約7割の人が「ホワイトカラー・エグゼンプション」に賛意を表しています。賛成する人からは、「もともと労働時間の長さで成果を測ることには無理がある」「導入することで生産性向上につながる」など、現在の労働問題を解決する一つの手段として歓迎する声が多く挙がりました。一方で、反対する人の意見としては「長時間労働を招く」などが目立ちました。また、「総論賛成だが、『年収1,000万円』では対象範囲が狭い」など同制度の条件に関して疑問視するコメントが「賛成する」人からも多く挙がり、全面的に賛成している人はそれほど多くない印象です。
【図表1】「ホワイトカラー・エグゼンプション」への賛否
http://www.atpress.ne.jp/releases/52150/img_52150_1.gif
●「生産性向上」「成果に応じた正当な報酬」に期待
「ホワイトカラー・エグゼンプション」が導入された場合の効果について聞いたところ、「効果はない」(23.5%)が最も多い結果となりました。「ホワイトカラー・エグゼンプション」に反対している人の多くは「そもそも効果などない」と考えているようです。また、2番目に「業務の生産性が向上する」(21.2%)、3番目に「成果に応じた正当な報酬を従業員に与えることができる」(16.5%)が続きます。具体的な効果として何を期待しているかというと、「残業代稼ぎのために理不尽に残る社員が減る」「個々の社員の能力を正当に評価できれば、生産性の向上につながるはず」などの声が目立ちました。
【図表2】「ホワイトカラー・エグゼンプション」が導入された場合の効果
http://www.atpress.ne.jp/releases/52150/img_52150_2.gif
●「人事制度の改定」が必要、いかに成果を評価するかが課題になる
「ホワイトカラー・エグゼンプション」が導入された場合の影響について聞いたところ、「人事制度の改定が必要になる」(40.0%)が最も多く、2番目が「長時間労働が増加する」(20.0%)で、この二つで過半数を超えました。「人事制度の改定が必要になる」と回答した人からは、「透明性の高い評価制度が必要」「業務の進捗状況やプロセスを評価する人事制度に改定しなければならない」などのコメントが聞かれるなど、いかに成果を評価するかが課題だと感じている人は多いようです。
【図表3】「ホワイトカラー・エグゼンプション」が導入された場合の影響
http://www.atpress.ne.jp/releases/52150/img_52150_3.gif
回答結果はこちら→ http://jinjibu.jp/special/enq.php?fid=NJ-2014f
引き続き『日本の人事部』では、全国のビジネスパーソンを対象に「人・組織」関する調査を実施し、その結果をレポートしてまいります。
【調査概要】
調査対象 :全国のビジネスパーソン(経営者、管理職、人事担当者など)
調査期間 :2014年9月16日~10月6日
調査方法 :WEBアンケートによる回収
有効回答社数:306社
【『日本の人事部』とは】
http://jinjibu.jp/
会員数68,000名、上場企業の利用率80%、日本最大の人・組織のネットワークを持つポータルサイト。経営者や人事担当者向けに最新情報や戦略的な事例、ノウハウ、全国のHRビジネス情報を提供。
【本リリースに関するお問い合わせ】
株式会社アイ・キュー( http://www.iqiq.co.jp/ )
『日本の人事部』編集部
TEL : 03-3560-2319
E-mail: support@jinjibu.jp
詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press
【関連画像】
この記事に関連するニュース
-
大阪ガス、役職手当を4月導入=管理職、部下の評価が負担
時事通信 / 2025年1月10日 17時26分
-
月収や転職はどのくらい? 日本の外国人労働者、気になる受け入れ現状を探る
Finasee / 2025年1月8日 19時0分
-
昭和的「日本企業」は人事改革で解体される? 若手社員への配慮と、シニアの活性化が注目される背景
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年12月26日 5時55分
-
「106万円の壁」撤廃、賛成が反対の2倍以上...生じる「働き損」はどうする? 専門家が解説「時間制約の壁」を意識して
J-CASTニュース / 2024年12月24日 18時51分
-
「106万円の壁」撤廃の影響は?「年収を上げたくなる」39.6%「労働時間を増やしたくなる」28.7%
PR TIMES / 2024年12月18日 11時45分
ランキング
-
1裏切られた気持ちでいっぱいです…月収25万円・65歳サラリーマン、毎年「ねんきん定期便」を必ずチェック、年金月19万円のはずが「初めての年金振込日」に知った衝撃事実に撃沈
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2025年1月15日 8時15分
-
2理想の体形や収入がいつまでも手に入らない理由 強い願いも「無意識」に打ち負かされてしまう
東洋経済オンライン / 2025年1月15日 8時15分
-
3松屋が「本気のガチ中華」で投入した商品の"正体" 「中華一番」の作者も唸る「水煮牛肉」の実力
東洋経済オンライン / 2025年1月15日 8時40分
-
4「馬上、枕上、厠上」がキャリア形成にも重要な理由 「1人になれる時間」は本来いくらでも存在する
東洋経済オンライン / 2025年1月15日 8時0分
-
5悪質なデータ復旧事業者「レスキュー商法」の手口 多発する「納得できない作業結果と費用請求」
東洋経済オンライン / 2025年1月15日 8時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください