讃岐うどんの過去と今を、証言とデータで未来に残す「さぬきうどん未来遺産プロジェクト」に参画
@Press / 2015年7月27日 15時0分
讃岐うどんチェーン「はなまるうどん」を展開する株式会社はなまる(本社:東京都中央区銀座、代表取締役社長:成瀬 哲也、以下 はなまる)は、讃岐うどんの歴史・文化を次の世代に継承することを目的とした「さぬきうどん未来遺産プロジェクト」の後援企業として参画いたします。
■讃岐うどんを取り巻く現状
「讃岐うどん」は香川を代表する名産品であるとともに、近年の讃岐うどんブームを通じて香川県内はもちろん、全国でも召し上がる機会が増えつつあります。日経リサーチが実施する「名産品ブランド力ランキング」でも1位を獲得するなど、地域ブランドとしての地位を確立しつつあります。
▼2013年 名産品ブランド力ランキング上位5位
1位 讃岐うどん 841 (2010年 1位 786)
2位 博多辛子明太子 758 (2010年 2位 783)
3位 白い恋人 747 (2010年 5位 743)
4位 夕張メロン 743 (2010年 4位 752)
5位 京都八ツ橋 741 (2010年 7位 732)
※地域ブランド戦略サーベイ(日経リサーチ)より
しかしながら、本場・讃岐においては後継者不足によるうどん店・製麺所の閉店・廃業も相次ぎ、地元の有識者や讃岐うどんファン・愛好者の間では「讃岐うどんの歴史、食文化の伝承が困難になるのではないか?」と危ぶむ声も上がっています。
■みんなの頭の中にある「讃岐うどんの記憶」を集め、未来に残し伝えて行こう
1990年代に始まった空前の讃岐うどんブームによって、「讃岐うどん」は今、まさに歴史的な隆盛期を迎えていると言っても過言ではありません。そして、このブームの中で、「讃岐うどんとは何か?」という、大げさに言えば讃岐うどんのアイデンティティのようなものに対する問いが、しばしば投げかけられるようになりました。
では、香川県民の中で讃岐うどんはどういう存在として生まれ、どう育まれてきたのか?改めて資料や文献等を紐解いてみると、実は「平安時代に空海が中国からうどんの原型を持ち帰った」という伝説や「江戸時代のこんぴら参道を描いた屏風絵にうどん屋風の店が見られる」という古い推測資料などに加えて、数少ない先人や研究者による讃岐うどんに関する著述文献が残っているのみで、この大きな讃岐うどんブームの中にあって、讃岐うどんの過去情報が極めて少ないということがわかったのです。
では、「讃岐うどんの過去の情報は、もう集めるすべがないのか?」と考えた時、私たちは、最後に残された“宝の山”があることに気づきました。それは、香川県で生まれ育った年配の方々の頭の中にある「記憶」です。
そこで、私たちはまず、戦前、そして戦後から昭和の高度成長期を経て平成の讃岐うどんブームに至るまでの様々な讃岐うどんの現場を体験してきた年配の方々の頭の中にある、「昔の讃岐うどんの日常のシーンの記憶」を、できるだけたくさん集め、その大量の証言をそのまま「証言のデータベース」として、未来に残し伝えていこうと考えました。そしてこのたび、この構想に熱く賛同いただいた株式会社はなまるの大きな支援を得て、企画が具体的に動き始めることになりました。
今、すでにその意義に賛同してくれた地元の多くのプロのライター陣が取材を始め、併せて、讃岐うどんの過去の資料収集も進めています。「讃岐うどん未来遺産プロジェクト」は、人と時間をかけて作り上げていく事業です。ぜひ多くの皆さんが、情報提供者、また情報収集者となって、ご参加、ご協力いただけることを願っています。
「さぬきうどん未来遺産プロジェクト」エグゼクティブ・ディレクター 田尾 和俊
はなまるは2000年に香川県高松市内に創業店舗(木太店)をオープン。2002年には讃岐うどんチェーンとして初めて東京進出を果たし、現在に続く讃岐うどんブームの先駆けとなってまいりました。2015年現在で346店舗を全国に展開し、多くのお客様に讃岐うどんを召し上がっていただくきっかけ作りに取り組んでまいりました。
今回、プロジェクト趣旨に賛同し、「学術的にまとめられる機会が少なかった讃岐うどんにまつわる歴史の編纂」「現在の讃岐うどんに関するトピックスの発信」を地元の名店、さらには有識者との協力のもと、取り組んでまいります。また、プロジェクト発足の第一弾として、「さぬきうどん未来遺産プロジェクト」のホームページを本日7月27日(月)に公開いたします。
■「さぬきうどん未来遺産プロジェクト」ホームページ
公開日時 : 2015年7月27日(月)
URL : http://www.sanukiudon-mirai.jp/
公開予定コンテンツ:
▼讃岐うどん「証言」アーカイブ
香川県内で生まれ育った年配の方々から、戦前から昭和期にかけての讃岐うどんに関する「証言集」を蓄積していきます。将来的に数千人以上の証言を発掘します。
▼讃岐うどん「資料・データ」アーカイブ
讃岐うどんの歴史や店舗の開業年表、さらには讃岐うどんを紹介した記事を収集・発信します。
▼讃岐うどんの現在情報編集と発信
上記に加え、讃岐うどん通、讃岐うどんファン、讃岐うどん関係者等のとっておき情報を中心に、いろいろなテーマで編集、発信していきます。これらは讃岐うどん巡りレジャーの活性化サポートを目指すとともに、ゆくゆくは「過去情報」となってアーカイブ化されます。
■「さぬきうどん未来遺産プロジェクト」
主催:さぬきうどん未来遺産プロジェクト
後援:公益社団法人香川観光協会、株式会社四国新聞社、岡山放送株式会社、
山陽放送株式会社、株式会社瀬戸内海放送、テレビせとうち株式会社、
西日本放送株式会社、株式会社エフエム香川、株式会社はなまる
<編集制作スタッフ>
▼エグゼクティブ・ディレクター
田尾 和俊 (四国学院大学教授、麺通団団長)
本広 克行 (映画監督)
宮武 一郎 (宮武うどん 大将)
▼取材・編集・執筆スタッフ(2015年3月1日現在、五十音順)
田尾 和俊 (四国学院大学教授、麺通団団長)
森村 直樹 (麺聖)
池田 早都子 (フリーライター)
石川 恭子 (高松リビング新聞編集長)
岡林 えい子 (フリーライター)
榊原 敏方 (讃岐うどんブロガー)
篠原 楠雄 (Q-works主宰)
鈴木 敦子 (フリーライター)
谷本 小百合 (高松リビング新聞編集)
遠山 高志 (フリーライター)
長谷川 知広 (麺通団員)
羽野 茂雄 (羽野編集事務所代表取締役)
正岡 美香 (フリーライター)
山本 政子 (やまもも制作室代表)
和田 雅幸 (編集屋代表)
<プロデューススタッフ>
▼エグゼクティブ・プロデューサー
成瀬 哲也 (株式会社はなまる 代表取締役社長)
▼プロデューサー
田中 安人 (株式会社吉野家 宣伝企画 担当部長)
▼宣伝プロデューサー
釜石 剛 (株式会社はなまる マーケティング 担当部長)
▼アシスタント・プロデューサー
西脇 有希子(株式会社はなまる 経営企画室)
はなまるでは「みんなに、おいしい驚きを。」を掲げ、今後もお客様においしさと驚きを提供する商品・サービスをお届けしてまいります。
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プレスリリース提供元:@Press
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