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意外と知らない原付のルール!二段階右折ってなに?

バイクのニュース / 2020年11月7日 13時0分

原付バイク独自の交通ルール、二段階右折。その正しい方法を知っている人は意外と少ないのではないでしょうか。何気なく普通のバイクと一緒に右折してしまい、知らないうちに交通違反を犯していたなんてことがないように、いまいちどおさらいしてみましょう。

■二段階右折とは?

 50cc以下の原付に義務付けられている独自のルール「二段階右折」ですが、すべての交差点で二段階右折が必要というわけではありません。二段階右折をしなければいけない交差点には明確な基準があるため、原付を運転するのであれば必ず覚えておく必要があります。

 道路交通法34条5項において「原動機付自転車は、第2項及び前項の規定にかかわらず、道路標識等により交通整理の行われている交差点における原動機付自転車の右折につき交差点の側端に沿つて通行すべきことが指定されている道路及び道路の左側部分に車両通行帯が3以上設けられているその他の道路において右折するときは、あらかじめその前からできる限り道路の左側端に寄り、かつ、交差点の側端に沿つて徐行しなければならない。ただし、多通行帯道路において、交通整理の行われている交差点における原動機付自転車の右折につきあらかじめ道路の中央又は右側端に寄るべきことが道路標識等により指定されているときは、この限りでない。」と規定されています。

 つまり、ひとつめのポイントとなるのが標識の有無です。青色の矢印が二段階の進路を示し「原付」と表示されている標識であれば二段階右折で交差点を通過しなければならず、反対に赤丸の斜線に二段階の矢印と原付と書かれた標識では、二段階右折が禁止されているといった意味になります。同じような交差点でもこのような違いがある理由としては、交通量の多さや見通しの悪さなどの違いから二段階右折することで安全に通過できる場合と、二段階右折することでかえって事故を誘発してしまう場合があるためです。

 ふたつめのポイントは進行方向が何車線であるのかどうかです。道交法では3車線以上設けられている道路とされているため、右折専用、左折専用、一方通行などに関係なく、片側3車線以上ある信号を右折する場合は二段階右折が必要となります。ちなみに3車線以上ある道路でも二段階右折禁止の標識がある場合や、信号のない交差点を右折する場合は通常の「小回り」で通過することとされています。

■二段階右折の正しい方法

 二段階右折の正しい方法は次の通りです。

交差点での正しい二段階右折の方法を、今一度おさらいしてみましょう

 まず進行方向が青信号のときに左車線に寄り、交差点の30m手前で右ウインカーを出します。たとえ一番左側が左折専用レーンであっても右ウインカーを出さなければいけません。そのまま青信号に従い直進し、横断した先でウインカーを消したら進行方向を右に変更します。信号が青になったら直進することで二段階右折が完了です。イメージとしては大回りで青信号に2回従う感じとなります。

 また、左折矢印信号が出た場合は左折車の邪魔にならないように左端で待機しなければならず、間違って直進してしまうと信号無視違反とみなされるので注意が必要です。その他に気を付けておきたいのが右折矢印信号です。この場合、右折する車が優先となり安全に交差点を通過できることから、二段階右折はしてはいけないとされています。

 しかし、直進と右折の2つの矢印がある信号では二段階右折をする必要があるので、これらのちょっとした違いにも注意が必要です。また、交差点意外にも3車線以上で「信号のあるT字路」でも、c禁止の標識がない限りは交差点同様に行う必要があります。T字路は交差点を横断した先のスペースが狭いため、二段階右折のための待機スペースが設けられている場合は迷わずに待機スペースで待つようにしましょう。

※ ※ ※

 二段階右折は道路交通法で定められている交通ルールのため「めんどくさい」や「知らなかった」では済まされません。もし、違反を犯してしまうと「交差点右左折法違反」が適用され、反則金3000円・違反点数1点が科せられることになります。さらに、矢印信号に従わずに交差点に侵入してしまうと、処分が重い「信号無視」が適用されてしまい、反則金6000円・違反点数2点が科せられることになります。

 また、最高速度30km/hで加速が悪い50cc以下の原付の安全を守るための法律であるため、それ以外のバイクが行うことは禁止されています。110ccクラスの原付2種や125cc以下の普通二輪であっても禁止のため、初めて原付以外に乗るライダーは特に注意しましょう。

 周りのドライバーや原付に乗ったことがないライダーからすれば、左車線に入って右ウインカーを出しながら直線する行為は、不思議な光景に見えるかもしれません。だからこそ原付が近くで走行している際は、独自のルールがあるということを意識することも大切ではないでしょうか。

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