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ママチャリの「リム」に注目!? 意外と知らない材質の違いによるそれぞれの特徴

バイクのニュース / 2023年2月23日 15時0分

ママチャリ(シティサイクル)の車輪に使われている「リム」の材質は、「アルミ」か「ステンレス」の2種類になります。それぞれ特徴に一長一短があり、自転車を使う環境によってはチェックしておきたい部分です。

■材質によって異なる「リム」の特徴とは

 シンプルな構造だからこそ奥深い自転車の世界。これまでにも様々な設計や素材を用いた自転車が生まれ、そして消えていきました。ロードバイクやマウンテンバイクなど、スポーツタイプの自転車には数えきれないほどの種類や規格が存在し、それぞれに特徴があります。

ママチャリ(シティサイクル)の「リム」に使われている材質は「アルミ」か「ステンレス」が一般的ママチャリ(シティサイクル)の「リム」に使われている材質は「アルミ」か「ステンレス」が一般的

 そんな自転車の世界で、日本のママチャリと呼ばれるシティサイクル(軽快車)も、ある程度の規格が整えられているものの、使われている材質などで分けると種類は豊富です。あまり注目することはないと思いますが、ママチャリの足元を支える車輪の骨格部分である「リム」の材質の違いによる特徴を紹介します。

 自転車の「リム」とは、「ハブ」、「スポーク」、「ニップル」と一緒に車輪を構成している部品のひとつです。タイヤを取りつける「輪っか」の部分であり、このリムが歪んでいたらまっすぐ進まず、走行性能に影響する重要な部品です。

 タイヤの取り付け方法の違いなどによって「ワイヤードオン(WO)」や「フックドエッジ(HE)」などの種類がありますが、材質で言うと、ママチャリでは基本的にアルミ製かステンレス製の2種類になります。その昔は鉄やプラスチックで作られたものもありましたが、耐久性の問題で淘汰され、現在はほぼ見かけることはありません。

 アルミとステンレス、それぞれに特徴がありますが、まず「アルミリム」のメリットは軽さです。自転車の車輪周りは100g変わるだけで漕ぎ出しが変わると言われ、脚力に自信がない人は軽量な「アルミリム」が使われている自転車の方が楽に乗れるかもしれません。その一方で強度については「ステンレスリム」ほどではなく、乱暴な乗り方をするとリム自体が歪んでしまう可能性があります。また、「ステンレスリム」に比べて価格が安いというメリットもあり、自転車全体の価格を下げることができます。

「アルミリム」よりかなり頑丈で、そのぶん重くなる「ステンレスリム」は、直線を走行している際にある程度スピードに乗ると、伸びのある走りを感じられると思います。頑丈で段差にも強く歪みにくいとは言え、その負担がスポークに影響して折れる可能性もあるので、やはり乱暴な乗り方は控えた方が良いでしょう。

 どちらも一長一短があり、自分の好みに合ったリムを使用した自転車を選択すれば良いと思いますが、1点だけ、自転車を使う環境に坂道、とくに「激坂」などと呼ばれる急な坂道が多くあるエリアでは、「アルミリム」ではなく「ステンレスリム」を選ぶことをオススメします。

 ママチャリの前輪ブレーキは、一般的にリムをゴムのパッド(ブレーキシュー)で挟んで停止させる「キャリパーブレーキ」が採用されています。下り坂で前輪ブレーキを多用する場合はブレーキシューの減りも早く、制動力を維持するため頻繁に交換する必要があります。そして「アルミリム」の場合、素材自体が柔らかいためブレーキシューだけでなくリム自体も削れていきます。厚みが薄くなれば最終的に破断し、交換を余儀なくされます。

 一方の「ステンレスリム」は、ブレーキシューがすり減ることはあっても、かなりの年月に渡って使い続けない限り、リム自体がすり減って痩せてしまうことはありません。

 ちなみに、ブレーキシューにも「アルミリム用」と「ステンレスリム用」があり、「アルミリム用」の方がゴム自体が柔らかく、リムにかかる負担を減らしています。

 アルミ素材の「リム」が減ると言われてもピンと来ないかもしれませんが、「激坂」を下ることが多い環境で自転車を長く使い続けたいと考えるなら、先々にかかるコストのことも考えて「ステンレスリム」を装備した自転車をオススメします。

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