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「長篠・設楽原の戦い」 家康の本陣跡はなんとMTBパークだった!?

バイクのニュース / 2023年6月14日 12時10分

現在の静岡県西部、「遠江(とおとうみ)」の支配権を巡って徳川家康が武田勝頼と戦った「長篠・設楽原(ながしの・したらがはら)の戦い」で、家康が本陣を構えた地をスーパーカブで訪れました。そこにはオフロードコースのテープらしきものが張られ、地域の子供達のためのMTBパークになっていたのです。

■ドラマでは信長も戦況を見に来た場所?

 愛知県新城市長篠で繰り広げられた「長篠・設楽原の戦い」は、徳川家康と織田信長の連合軍が、武田勝頼率いる武田の騎馬隊を打ち破った戦として知られています。

スーパーカブで家康の本陣跡である「八剱神社」へ。「家康物見塚」とは数百メートルの位置で、まさに決戦の舞台の最前線で家康が陣頭指揮をとっていたことがわかるスーパーカブで家康の本陣跡である「八剱神社」へ。「家康物見塚」とは数百メートルの位置で、まさに決戦の舞台の最前線で家康が陣頭指揮をとっていたことがわかる

 家康と勝頼の激しい土地の奪い合いが行なわれた時期なので、戦の主役は信長ではなく家康とも言えるでしょう。家康は嫡男の信康(のぶやす)の本陣の前方、まさに激戦地に近いところで陣を構えていたようです。

 そんな家康が指揮をとっていた場所をスーパーカブで訪れてみると、そこは新城市立東郷中学校の目の前でした。下校する生徒達と挨拶をかわしつつ、バイクを邪魔にならないところに置いて「家康物見塚」を歩きます。ここからは武田軍と対峙した連吾川がよく見えます。

鳥居をくぐり、急勾配の階段を登る。この丘には古墳があり、史跡としても貴重鳥居をくぐり、急勾配の階段を登る。この丘には古墳があり、史跡としても貴重

 さらに小山の奥に足を伸ばすと、何か赤くヒラヒラしたものが見えます。オフロードバイクコースでよく見かけるそれは、まさにコーステープでした。あとで調べたところ、ここは「東郷ケッターパーク」という、子供達が気軽に自転車で遊べる場所とのこと。地域の住民が運営する施設で、2021年にオープンしたそうです。コースコンディションにもよりますが、基本毎週日曜日にオープンしているようです。

 そしてその脇には、愛知県指定文化財の「断上山古墳(だんじょうやまこふん)」があり、古墳のある山が家康の本陣地として機能していたのでした。

林の中にコーステープが張られているMTBパーク。かつては古墳であり、戦の本陣地だった場所は、現在では子供達が楽しく遊べる場に林の中にコーステープが張られているMTBパーク。かつては古墳であり、戦の本陣地だった場所は、現在では子供達が楽しく遊べる場に

 中学校を挟んだ西側には「八釼(やつるぎ)神社」があり、家康の本陣跡として解説板が設置されていました。要約すると次の通りです。

・1575年5月1日に武田勝頼軍がここから東へ4km離れた「長篠城」に攻撃を開始

・5月15日に落城寸前の知らせを受けた家康が、信長とともに設楽原への出陣を要請

・5月18日に信長が到着して本陣を構える

激戦の模様を間近に見ていたであろう家康。この戦いに勝利して、武田を衰退させることに成功した激戦の模様を間近に見ていたであろう家康。この戦いに勝利して、武田を衰退させることに成功した

 前述の「家康物見塚」は東へ250m行ったところで、まさに戦いの最前線、かつ決戦場の中央部です。陣頭指揮をとった家康の姿を思い浮かべながら、古戦場を後にしました。

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