一体どうすればいい? バイクでの走行中にフラフラしてきた際の対処法
バイクのニュース / 2024年8月12日 9時10分
バイクの走行中に起こりうる突然のめまいや疲労感。これらは事故に繋がる危険性があるため、予防と対処が必要ですが、どのように行動すれば良いのでしょうか。
■事故の危険が潜んでいる!? 走行中にフラフラした時の対処法
バイクは天候などの影響を直に受ける事もあり、かなり体力が必要な乗り物です。
そのため、走行中にめまいや疲労感を感じる事もあるでしょう。特に長距離移動中などに、フラフラとしてしまった経験があるという人もいるのではないでしょうか。
走行中に疲労を感じる原因として、長時間同じ姿勢でいることや、精神状態の影響が挙げられます。同じ姿勢でいると血流が悪くなり、身体の節々に痛みを引き起こすほか、乗車時は常に気が張り詰めた状態であるため、脳や神経がいつも以上に使われる事になります。
ほかにも、低血糖によってフラフラしてしまうなど、疲労の原因は多種多様。これらの症状は走行中の事故の原因になり得るため、症状に合わせた対処法を取ることが大切です。
では、走行中にフラフラしてしまった場合、どのような対処をすれば良いのでしょうか。
バイクの運転中に必要な栄養素は糖質
まず、バイクの運転中に必要な栄養素は糖質だと言われています。これは、ブドウ糖が脳のエネルギーとなっているため。
このブドウ糖が不足してしまうと集中力が低下するだけでなく、場合によっては低血糖を引き起こすことにつながりかねません。
低血糖とは「血糖値が下がりすぎてしまった状態」を指しており、症状としては「空腹感、だるさ、フラフラする、手の震え、冷や汗、動悸」などが挙げられます。
主な原因としては、「食事の量が少ない」、「運動量が多すぎる」、「空腹時に激しい運動をおこなった」などが挙げられ、食事を取らないまま長時間バイクに乗っていると、これらの状態に当てはまる確率が高まります。
低血糖は症状が現れると眠気も引き起こし、運転能力が低下するだけでなく、それに伴う事故に繋がる恐れがある
低血糖は症状が現れると眠気も引き起こし、運転能力が低下するだけでなく、それに伴う事故に繋がる恐れがあります。
こまめな栄養補給をしたとしても、低血糖を感じた際は早めに安全を確認することが重要です。
また、低血糖の症状は時間が経つと重症になりがち。すぐに対処することが大切であり、落ち着いた後もすぐには動かず、安静にすることが求められます。
■低血糖を防ぐ為には、おやつを常備!?
低血糖の予防と症状が出た場合の対処法について、ブドウ糖などを手の届く場所に常備しておくことがオススメ。
低血糖にはブドウ糖の摂取が推奨されており、ブドウ糖単体は10g、ブドウ糖を含んだ飲料は150mlから200ml(果物ジュース等)、砂糖は20gとされています。
ブドウ糖はほかの糖に比べて吸収が早く、すぐに効果が期待できる
ブドウ糖はほかの糖に比べて吸収が早く、すぐに効果が期待できるため、運転中の栄養補給として推奨されている食べ物。
摂取後すぐの運転は避け、30分ほど休憩を取ってからの運転が求められており、回復後に運転を続けることも可能ですが、回復ができなかった場合には医療機関への受診が必要です。
ブドウ糖の他にも、飴、砂糖菓子、クッキー、ジュース類、ラムネ菓子などが走行時のオススメの食べ物。チョコレートも血糖値を上昇させる効果はあるようですが、ブドウ糖と比べると消化吸収に時間を要するため、緊急時の対処としてはブドウ糖の摂取が最適です。
そのため、チョコレートなどのお菓子は予防として食べると良いでしょう。
気をつけたいのが、甘い食べ物や飲み物だからといって糖分を含んでいるとは限らないこと
一方で気をつけたいのが、甘い食べ物や飲み物だからといって糖分を含んでいるとは限らないこと。
現在、多くのお菓子や清涼飲料で人工甘味料が使用されていますが、それらはブドウ糖の代わりにはなりません。
ゼロカロリー飲料なども効果が期待できないため、事前にブドウ糖や砂糖などの糖分が含まれているかを確認しておくようにしましょう。
また、いくら栄養補給だからといっても、食べ過ぎることはあまり推奨されていません。そのため、ストックのしやすさも含め、小分けにして持ち歩くと便利です。
ちなみに、フラフラしてしまう原因は低血糖だけでなく、暑い時期に増える熱中症も同様です。対処法としてこまめな水分補給をおこなうほか、塩分やクエン酸などを摂取することを心がけるようにしましょう。
最後に、低血糖の症状は加齢とともに強くなりやすいといわれています。フラフラするなどの様々な症状には個人差があるため、自身の症状をしっかりと理解しておくことが重要。
時と場合に応じた予防と対処の方法を確認し、実践するようにしてください。
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