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どれぐらい走ると違反になるのか知ってる? 追い越し車線を走行し続ける行為

バイクのニュース / 2024年8月30日 10時10分

高速道路にある追い越し車線。ルールやマナーを守って走行すれば快適なドライブに役立ちますが、走行し続ける行為は取り締まりの対象となります。追い越し車線はどれくらい走行し続けると、違反になるのでしょうか。

■正しく使おう!追い越し車線の役割と基本ルール

 まず、追い越し車線の役割と正しい走行の仕方について、2024年現在の道路交通法を踏まえて確認していきます。 

 高速道路の追い越し車線は、速度の遅い車両が走行する左側の車線に対し、走行速度の早い車両が安全に追い抜けるように設けられた車線。走行速度の異なる車両を分離し、スムーズな交通の流れを実現することが目的です。
 
 なお、道路交通法に基づく正しい走行の仕方は以下の通りです。

追い越し車線を使用する際は、前方の車両が自分の速度よりも遅い場合に限り使用が許可される追い越し車線を使用する際は、前方の車両が自分の速度よりも遅い場合に限り使用が許可される

 追い越し車線を使用する際は、前方の車両が自分の速度よりも遅い場合に限り使用が許可されます。追い越しをする際には最も右側の車線を走り、すみやかに左側の車線に戻ることが求められます。

 追い越し車線は本来、追い越しのみに使用される車線。追い越す車両がないにもかかわらず、追い越し車線を長距離にわたり常時走行することは、取り締まりの対象となり、追い越し車線の不適切な走行継続は、車両通行帯違反として取り締まりが行われます。

 警視庁の「高速道路における道路交通法違反取締り状況」によると、2023年の統計では車両通行帯違反は4万7149件の取り締まりがおこなわれました。

 これは全体の13%を占める事例となっており、最も多いのは40㎞/h未満の最高速度違反となる24万5936件ですが、車両交通帯違反は最高速度違反に次ぐ結果。つまり、追い越し車線の不適切な使用は頻繁に取り締まられている問題といえます。

無用なトラブルを避けるためにも、運転者は追い越し車線を適切に使用し、違反行為を避けることが大切無用なトラブルを避けるためにも、運転者は追い越し車線を適切に使用し、違反行為を避けることが大切

 さらに高速道路での取り締まりについて、警視庁は交通指導取締りの推進をおこなっています。

 これによると、妨害運転や著しい速度超過、飲酒運転や車間距離不保持など、悪質性、危険性、迷惑性の高い違反を重点とし、交通パトカーによる警戒活動を推進しているとのこと。 無用なトラブルを避けるためにも、運転者は追い越し車線を適切に使用し、違反行為を避けることが大切です。

 では、具体的にはどれくらいの距離を走行していると違反となるのでしょうか。

 警視庁交通相談コーナーの担当者は、「結論から言うと道路交通法で記載されている通りとしか答えることができません」と話します。

 理由としては「実際の状況によって取り締まりを実施しており、基準に関しては実施した警察官にしかわからないため、一概に判断できない」とのことでした。さらに例外事案もあり、ひとつ目は追い越し車線と走行車線のどちらもが空いていて、移れる場合には必ず移る必要があるというもの。

 しかし道路が渋滞していて、前を走っている車両が多い場合は入れ替わることができない状況となるケースが考えられます。

道路交通法には違反となる走行距離が明記されていないため、追い越し車線を使用する際は例外も含め、安全に使用する必要がある道路交通法には違反となる走行距離が明記されていないため、追い越し車線を使用する際は例外も含め、安全に使用する必要がある

 また、首都高の出口が右側の場合や追い越し車線を走る必要がある場合など、道路状況により追い越し車線を継続して走行するケースもあり、基本的には道路交通法の規定に沿って対応する必要がありますが、状況に応じて例外的な対応が認められる可能性があるとのことでした。

 なお、道路交通法には違反となる走行距離が明記されていないため、追い越し車線を使用する際は例外も含め、安全に使用する必要があるので覚えておいてください。

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