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全国交通安全運動は、なぜ春と秋のみ!? 夏や冬に実施されない理由とは

バイクのニュース / 2024年8月24日 9時10分

定期的に実施される「交通安全運動」にのっとって、安全運転を意識したことのあるライダーも多いはず。交通安全運動は主に春と秋の2回にわたって実施されていますが、いったいなぜ夏場や真冬には実施されないのでしょうか。

■春と秋のみである理由は「全国一斉」実施であること

 交通安全運動とは、安全に交通がおこなえるよう啓発する運動のこと。実施されている期間中はいつも以上に取り締まりが厳しくなり、各地で警察官の姿を見かけることが多くなるため、期間中はいつも以上に慎重に運転をするというライダーも多いでしょう。

 毎年4月と9月に実施される交通安全運動ですが、4月は「春の交通安全運動週間」、9月は「秋の交通安全運動週間」と呼ばれ、その期間は10日間ほどで、実施されるのは全国一斉となっています。

令和6年春の交通安全運動/秋の交通安全運動ポスター(参照:内閣府)令和6年春の交通安全運動/秋の交通安全運動ポスター(参照:内閣府)

 そもそも令和6年の春の交通安全運動で、重点的に実施された内容は3つ。その内容は「こどもが安全に通行できる道路交通環境の確保と安全な横断方法の実践」「歩行者優先意識の徹底と”思いやり・ゆずり合い”運転の励行」「自転車・電動キックボード等利用時のヘルメット着用と交通ルールの遵守」でした。

 この3つのうち、「子供と高齢者を始めとする歩行者の安全の確保」は毎年盛り込まれている内容です。つまり春の交通安全運動は、新学期が始まり新一年生となった学童に対してルールの周知に努めるためにおこなわれていると考えられます。

 また、令和6年の秋の交通安全運動では、「反射材用品等の着用推進や安全な横断方法の実践等による歩行者の交通事故防止」「夕暮れ時以降の早めのライト点灯やハイビームの活用促進と飲酒運転等の根絶」「自転車・特定小型原動機付自転車利用時のヘルメット着用と交通ルール遵守の徹底」といった内容での実施が予定されています。

 秋は日没が早まってくることから、夏の習慣が抜けずライト無点灯による事故が多発する季節であるという統計データがあります。そのため秋の交通安全運動は毎年、ライト点灯や反射材の使用を推奨する内容になっているというわけです。

 では交通安全運動は、なぜ夏や冬には実施されないのでしょうか。

夏と冬に実施されないのは、全国の気象条件に大きな差がない時期が春と秋であることが要因夏と冬に実施されないのは、全国の気象条件に大きな差がない時期が春と秋であることが要因

 交通安全運動が夏や冬におこなわれていない理由として、交通安全運動が全国一斉実施であることが挙げられます。

 北海道と沖縄では夏や冬の気象条件が大きく異なります。つまり天候や路面状況などに差がでることによって交通状況や事故が起こる条件も大きく異なってくるということ。そのため、春や秋のように全国一斉に実施できる内容を盛り込むことが難しいとされています。

 しかし全国一斉ではないものの、各都道府県が独自に夏や冬に交通安全運動を実施している場合もあります。

 たとえば寒さが厳しい地域では、雪や路面凍結によるスリップを注意喚起する内容を中心に冬の交通安全運動をおこなっています。また夏の交通安全運動では、春の交通安全運動の内容をさらに重点的に実施する地域もあれば、繁華街などで飲酒が多くなる時期に飲酒運転根絶を掲げる地域もあります。

※ ※ ※

このように、春の交通安全運動は児童への交通ルールの周知、そして秋の交通安全運動はライト無点灯が原因で起こる事故の啓発を目的として実施されています。

 夏と冬に実施されないのは、全国の気象条件に大きな差がない時期が春と秋であることが要因ですが、各都道府県が夏と冬に、独自に交通安全運動をおこなっている場合も少なくありません。いつどのような交通安全運動がおこなわれているかを、改めて確認しておくとよいでしょう。

 なお、季節関係なく一年を通して安全運転は重要であるため、交通安全運動週間でなくとも、日頃から安全に気をつけて運転することを忘れないよう心がけたいものです。

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