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慣れたら快適!? ホンダ「CB650R E-Clutch」はバイク初心者でも安全に走れるちょうど良さが魅力の1台!レーシングライダー石塚健の市販車インプレッション

バイクのニュース / 2024年12月29日 12時10分

レーシングライダーの石塚健選手が試乗したホンダ「CB650R E-Clutch」をインプレッションしてくれました。

■クラッチ操作不要のMTバイク!?

 皆さんこんにちは!レーシングライダーの石塚健です。

 今年も残すところあと僅かですね!個人的には本当に、あっという間の1年でした。レースで言えば、当然良いレースもあれば悪いレースもあり、トータルして見れば良いシーズンにできたかなと思います。

 そしてバイクのニュースを通して、僕の試乗インプレッションやレースレポートをチェックしていただいた皆さん、ありがとうございました!

 今回が今年最後のインプレになるかと思いますが、最後に相応しい1台を紹介していくのでぜひ最後まで読んでもらえると嬉しいです。

 という事で、今回試乗してきたのは、ホンダ「CB650R E-Clutch」。今話題のEクラッチを初体験してきました!

ホンダ「CB650R E-Clutch」とレーシングライダーの石塚健選手ホンダ「CB650R E-Clutch」とレーシングライダーの石塚健選手

 イークラッチの登場は今年のバイク業界において大きなトピックと言えると思います。

 そんなイークラッチ搭載のCB650Rに乗ってきた訳ですが、そもそもイークラッチって何?という方もいると思うので、簡単に説明をすると、Eクラッチはエレクトロニッククラッチの略で、従来の手動クラッチを電子制御化したシステムのこと。

 発進・停止やギアチェンジ時にクラッチレバーを操作する必要がないため、ライダーはシフト操作やライディングに専念することができる仕組みです。

 と言っても、従来どおり手動でクラッチレバーを使用して走行することも可能。クラッチを切って1速に入れて発進すれば、これまで通りの走り方もできちゃいます。

 さらにエンジンの効率的な回転数制御が可能になった事で、燃費も向上しています。

シート高810mmのホンダ「CB650R E-Clutch」の足つき(身長165cm)シート高810mmのホンダ「CB650R E-Clutch」の足つき(身長165cm)

 まずは足つきをチェック。身長165cmの僕が跨ると、片方の踵が若干浮きますが、バイクを支える分には問題なし。足つき性はいいと言えます。

 ハンドル幅も比較的狭く、排気量の割にかなりコンパクトなポジションで乗れました。

■何がどう変わる? Eクラッチのフィーリング

 それでは走行していきます!発進する前にEクラッチの操作的な事を教わったのですが、最初は僕も「本当に大丈夫なの?」って疑ってしまい、恐る恐る操作。

 それもそのはずでバイク歴20年以上、クラッチを手動で行わないバイクはスクーターくらいしか知りません。やっぱりクラッチ操作無しでギアをローに入れるのは、少し勇気が入りました(笑)

ホンダ「CB650R E-Clutch」の走りを楽しむレーシングライダーの石塚健選手ホンダ「CB650R E-Clutch」の走りを楽しむレーシングライダーの石塚健選手

 とは言え走り出してしまえば、その快適さに終始驚き!本当にクラッチを握る必要がなく、最初はなんだか気持ち悪かったです(笑)

 シフトアップ時のショック(衝撃)も小さくて、スムーズな点も安心。「これは凄い」の連続でした。

 今の時期は寒くてハンドルを握っているだけでも大変だし、冷えたクラッチはできれば触りたくないですよね。そんな時も、この機能はとても役立ってくれます。

 それから渋滞でクラッチ操作に疲れてしまった時なんかも、非常に便利。バイク初心者の方は、クラッチ操作のミスでエンストや転倒してしまうことがあると思うのですが、エンストをしない事は安全面を考えても、非常にアリな機能だと思います。

 やはりこれまでの癖でシフトのアップやダウン時に、気付くとクラッチを握っている自分がいるのですが、走行中はそれでも特に問題はないのですが、信号待ちなど停車中に気付いてパッとクラッチを離してしまうと通常通り発進してしまうので、MTバイクに乗り慣れている人は要注意!

 そんな時は慌てず、1度ニュートラルに戻してクラッチを離し、そこからクラッチを切らずに1速に入れれば、イークラッチな走りが可能となります。

 最初は少し戸惑うかな?とは思いましたが、これは完全に慣れの問題。ただ、Eクラッチに慣れすぎてしまうと、他のバイクに乗れなくなる心配もあるので、Eクラッチを介入させないライディングも適度にしてほしいと思います。

ホンダ「CB650R E-Clutch」の走りを楽しむレーシングライダーの石塚健選手ホンダ「CB650R E-Clutch」の走りを楽しむレーシングライダーの石塚健選手

 バイクのフィーリングでいうと、まず650ccという排気量が絶妙で、パワーがあり過ぎもせず、足りなくもない。加速感もスピードもとても丁度良く、回していける爽快感が楽しめました。

 今回はEクラッチのインプレがメインになってしまいましたが、とにかく1度乗ってみてもらいたいなと思う1台です!

 ということで、CB650R E-Clutchの価格(消費税込)は、 108万9000円。皆さんも革新的で驚きの体感を是非!!

 それではまた来年のインプレッションでお会いしましょう!

 最後までお読みいただきありがとうございました。

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