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ABSが付いていない旧車オーナー必修の技!? バイクのポンピングブレーキとは

バイクのニュース / 2025年1月15日 9時10分

バイクのブレーキ操作方法に「ポンピングブレーキ」というものがありますが、具体的にはどのような方法なのでしょうか。

■ABSを搭載しないバイクには必要

 バイクを走らせる上で重要な操作のひとつであるブレーキング。正しいブレーキ操作をマスターしなければ、事故や転倒を招く恐れがあります。

 さらに、スマートではないブレーキのかけ方は、周囲のライダーやドライバーを不快にさせる可能性もあるため、いつでも安全で正しいブレーキ操作をおこないたいものです。

 そんな時、ベテランライダーから「ポンピングブレーキ」というブレーキの操作法を勧められた経験のある人もいるでしょう。
 
 このポンピングブレーキは、ブレーキを一度にかけるのではなく、数回に分けて小刻みにブレ―キをかけていくテクニックのことで、主にタイヤのロックを防止することを目的に行います。

ポンピングブレーキを電子制御より、高次元でおこなうのがABSポンピングブレーキを電子制御より、高次元でおこなうのがABS

 タイヤのロックとは急ブレーキをかけた際などに、タイヤの回転が止まってしまうこと。タイヤのグリップ力よりもブレーキの摩擦が強くかかることで起こる現象で、スピードが出ている中で急ブレーキをかけたり、雨天時や砂利などでタイヤと地面の摩擦力が低下している状況で起こりやすくなります。

 リアタイヤがロックした場合は、リアが滑るような形になる程度に留まる可能性もありますが、フロントタイヤがロックしてしまった場合はかなり危険です。

 ハンドルはコントロールを失い、フロントタイヤが掬われるように転倒するなど大きな事故につながる可能性も高まります。

 そのような危険なタイヤのロックを防ぐには、一気に強くブレーキをかけるのではなく、少しずつブレーキをかけていくポンピングブレーキが有効とされています。

 一方で「ABS(アンチロックブレーキシステム)」の標準装備が義務化された現代において、ポンピングブレーキは不要になりました。

 なぜなら、ポンピングブレーキを電子制御より、高次元でおこなうのがABSであるためです。

 ABSの役割は、急ブレーキをかけた際などにタイヤがロックするのを防いで、安定性を保つための装置で、その目的は正にポンピングブレーキと同じという訳です。

ポンピングブレーキは、ブレーキを一度にかけるのではなく、数回に分けて小刻みにブレ―キをかけていくテクニックのことポンピングブレーキは、ブレーキを一度にかけるのではなく、数回に分けて小刻みにブレ―キをかけていくテクニックのこと

 なお、現在販売されているバイクには、ABSの搭載が義務付けられています。新車の場合は2018年10月1日からで、継続生産車と並行輸入車も2021年10月1日からABS搭載が義務付けられました。

 ちなみに、50cc超から125cc以下のバイクの場合は、ABSまたは「CBS」どちらかの搭載が義務となり、CBS(前後輪連動ブレーキシステム)は、「コンバインドブレーキシステム」の略称で、前輪、後輪ブレーキのどちらか片方のみを操作しても、連動してもう一方のブレーキを作動させることができる装置です。

 このように、現在はほとんどのバイクにABSが搭載されているため、ポンピングブレーキが必要なバイクは無いに等しいといえます。

 とは言え、後続車に「ブレーキをしますよ」という注意喚起としてブレーキランプを光らせるためにブレーキを数回踏むことは、現在も追突事故防止に有効です。

 なお、ABS搭載車であっても強く急ブレーキをかければ、当然ライダーの体は前方に投げ出され前のめりになり、最悪の場合、バランスを崩して転倒してしまう可能性は否めません。

 また、タイヤの空気圧や溝の状態をしっかりと管理することもABSを適切に作動させるためには必須です。

 ABSを搭載しているから100%安心と過信せずに、常日頃からスピードを出しすぎない、十分な車間距離を取るといった運転を心かけ、急ブレーキを使う状況を作らないようにすることも重要でしょう。

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