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レンズの加工でスーパーカブが“コワモテ”に!? ホンダ「スーパーカブ110 60thアニバーサリーモデル」 プロトタイプのフルカスタム「現在進行形」

バイクのニュース / 2025年2月5日 12時10分

スーパーカブシリーズ生誕60周年+シリーズ累計1億台突破記念のショー展示モデル=プロトタイプモデルをレプリカしたマシンオーナーは、そのプロトタイプレプリカをベースにしたフルカスタム仕様車を創造しようと考えました。そこで、ヘッドライトやウインカーなどの灯火類をオリジナル仕様にモディファイし、何と、リヤサスには車高調整が可能なハーレー用カスタムパーツのエアーショックを組み込むことにしました。

■スーパーカブの歴史に残る2024-2025年の動向

 独自に考案されたオリジナルデザイン。その基本形を長きにわたって継承し続けてきたスーパーカブ。1958年に登場したスーパーカブは、今年2025年で発売開始から67年目の継続生産モデルです。

 2024-2025年のトピックとしては、スーパーカブの代名詞でもある原付一種=50ccモテルが、その継続累計販売の歴史に幕を閉じることです。

ホンダ「スーパーカブ50ファイナルエディション」ホンダ「スーパーカブ50ファイナルエディション」

 ワールドワイドに小型車マーケットを鑑みると、50ccという排気量のバイクが求められる市場は、運転免許制度の関係で我が国ニッポンくらいなものでした。20世紀末のニッポンは、すでにガラパゴス化していて、スーパーカブシリーズの販売需要が大きな東南アジア諸国では、メインとなる排気量が100~110ccへと変化していました。

スーパーカブに限らず、そんな世界情勢に合わせて、ニッポンもようやく変革の波が届きました。制限速度の30km/hには変わりがありませんが、日本国内市場における原付一種の枠組みが、これまでの排気量制限から、今後は「馬力制限」への改変が決定されたのです。

そんな状況から、ホンダはスーパーカブ50の生産中止を決定し、受注数限定販売というかたちで、同モデルのファイナルエディションを発表。2025年1月上旬現在で、早期予約(受注は2024年11月下旬終了)を行った販売店向けに車両出荷が始まり、ファイナルエディションとは別に発表された「HELLO KITTY(ハロー・キティ)生誕50周年のコラボモデル」のスーパーカブ50/110 HELLO KITTYの生産も進み、組み立て進行中の様子がホンダ公式SNSから動画配信されています。

■「フルカスタム」ながらスーパーカブらしい仕上がりで!!

 スーパーカブ生誕60周年+シリーズ生産累計1憶台突破記念車が発表された、モーターショーの会場で、プロトタイプ車を見て「これを買いたい!!」と心に誓ったのが、この記事の主人公である木村さんでした。

プロトタイプ仕様のカスタム車が完成した直後に参加したカフェカブミーティング青山では、人気投票で第1位を獲得した木村さん。限定モデル中の限定モデルといった雰囲気を醸し出す素晴らしい仕上がりは、数多くのエントラントに認められた証でもありますプロトタイプ仕様のカスタム車が完成した直後に参加したカフェカブミーティング青山では、人気投票で第1位を獲得した木村さん。限定モデル中の限定モデルといった雰囲気を醸し出す素晴らしい仕上がりは、数多くのエントラントに認められた証でもあります

 実際に発売されたモデルは、モーターショー会場で見たプロトタイプとは異なったイメージでした……。それでもスーパーカブ生誕60周年+シリーズ生産累計1憶台突破記念車をオーダーし、納車当日からプロトタイプをイメージしたレプリカ製作を目指してカスタマイズに取り組みました。

 完成直後のプロトタイプレプリカは、青山カブフェスへ自走参加。その仕上がりに共感を頂いた数多くの参加者から、人気投票第一位の称号を獲得しました。実は、そのプロトタイプレプリカは、木村さんにとっての完成形ではなく、あくまでカスタムベース車の完成に過ぎませんでした。言わば「ふりだし」であり「はじめの一歩」だったのです。

ヘッドライトレンズがスモーク仕様の一般市販車は例がありませんが、LED光源のヘッドライトは、そもそも十二分な明るさなので、やや濃い目のブラックスモークでも、夜間の明るさと視認性は確保できるのでは!? と考えたのがマシンオーナーでしたヘッドライトレンズがスモーク仕様の一般市販車は例がありませんが、LED光源のヘッドライトは、そもそも十二分な明るさなので、やや濃い目のブラックスモークでも、夜間の明るさと視認性は確保できるのでは!? と考えたのがマシンオーナーでした

 青山カブフェス直後から、オーナー自身が考えるフルカスタムの製作が始まりました。既報の通り、プロトタイプレプリカを目指した赤色シートは、さらなるカスタマイズ=張り替えを進め、フルカスタム完成時のアイコンになるべく本牛革製で彫りが入った表皮へ。

 ユニット型LEDヘッドライトをオリジナルデザインにカスタムするのは難しいので、取り付け予定のウインカーレンズに合わせてスモーク仕様へ変更しました。現状できちんと照らしていて、夜間走行はノーマルに対してやや暗い程度だそうです。

 フロントのウインカーベース(リフレクター本体)にはスーパーカブの純正部品を利用し、ハーレー純正オプションのウインカーデザインを模倣した、社外ウインカーのレンズとめっきリムを利用してカスタムしたそうです。一般的に、ブレットタイプと呼ばれるウインカーデザインてす。部品購入時は、レンズとめっきリムが接着で一体化されていたそうですが、無理やり分割してセパレートにしてから、クリアスモークで調色変更されました。

車体と同色に仕上げられたリヤキャリヤの左下にボルトオンされているのが高圧エアーコンプレッサーユニットです。ここから左右リヤショックに高圧エアーを送り込む仕組みになります。フルローダウン状態でも、サイドスタンドが利用でき、車体が傾く寸法設定になっています車体と同色に仕上げられたリヤキャリヤの左下にボルトオンされているのが高圧エアーコンプレッサーユニットです。ここから左右リヤショックに高圧エアーを送り込む仕組みになります。フルローダウン状態でも、サイドスタンドが利用でき、車体が傾く寸法設定になっています

 ハーレーカスタムで利用されるフルエアーサスのローダウンリヤショックを採用しているあたりにも、本気のカスタムを目指す様子が伺えます。スーパーカブの車体にショックユニットを組み合わせてみると、難なく取り付けられたそうです。

 苦労したのが、エアーコンプレッサーをコントロールする電気配線でした。本来は1スイッチ式のアップ/ダウンのみでしたが、配線を分割することで3系統化しています。

 エアークリーナーケースカバーに造作したスイッチホルダーには、3本のトグルスイッチが取り付けられ、左がスイッチのオン/オフ、中央がアップ、右がダウンになります。

 「車高を上下させるアメ車のハイドロスイッチは、2個から8個並ぶタイプが多くあります。それにあやかり3連スイッチにしてみました。ロングタイプのスイッチレバーも、アメ車のハイドロカスタム車特有の、通称〝スイッチバット″を取り付けました。スイッチのマウントは、純正カバーのメインキー部分にある出っ張りを別の部品から切り出し接着して、プラ板で3本のスイッチマウントを造形してみました」とは木村さん。

「アメリカンやメキシカン的カスタムの雰囲気を意識して、他の人達のスーパーカブカスタムとは明らかに違った、ある意味、異色でもあるのスーパーカブカスタムを創造しています」とも話してくれた木村さん。いよいよ完成域!? に達したようなので、次回は、いよいよコンプリートカスタムの様子をご覧いただこうと思います。

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