被害者となった妻の母親が当時を証言「会話が微妙に変だった」妻子殺害など4つの罪に問われている男の裁判員裁判 新潟地裁

BSN

2021年に新潟市南区で当時29歳の妻と1歳の娘を殺害したとして、殺人など4つの罪に問われている男の裁判員裁判の第3回公判で、被害者となった妻の母親が証言台に立ち、被害者の様子について証言しました。

この裁判では、新潟市南区の元看護師・渡辺健被告(31歳)が、自宅で妻の春香さんと長女の純ちゃんの首をロープで絞めて殺害した罪など4つの罪に問われています。

31日には、4つの罪のうち“殺人未遂の罪”に関する証人喚問が行われました。

渡辺被告は、2人を殺害する8か月前に、睡眠薬入りの飲み物を春香さんに飲ませ、殺意を持って、春香さんが車で出かけるのを止めず、交通事故を起こさせた罪に問われています。

31日の公判では、被害者となった春香さんの母親が出廷し、交通事故後の春香さんの様子について証言しました。

事故直後の、春香さんからの110番通報の音声を聞いた印象を「何とも言えない、ふわんふわんとした話し方。会話が微妙に変だった」と証言するとともに、事故翌日の春香さんとの会話を振り返り、春香さんが事故当時の記憶を「一部覚えていなかった」とも証言しました。

一方、弁護側はこれまでの公判で、睡眠薬を飲ませたのは「借金の発覚を恐れ銀行口座の確認に行かせないようにするためだった」として、殺意を否定しています。