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生田斗真、韓国の名優ヤン・イクチュンが語る俳優としての魅力とは?

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年5月30日 7時15分

 果敢に新境地に挑み続けている生田斗真と、シビれるような存在感を放つヤン・イクチュン。日韓を代表する俳優が、「カイジ」の福本伸行と「沈黙の艦隊」のかわぐちかいじの共作による人気コミックを映画化した『告白 コンフェッション』(5月31日公開)で、初共演を果たした。雪山で遭難した親友同士が、一方がある告白をしたことをきっかけに、とんでもない窮地に陥っていくさまをスピード感たっぷりに描く本作で、次第に狂気をはらんでいく攻防戦を見事に表現した生田とヤンが、演技者として刺激を受け合った撮影を振り返った。

初対面は、感激のハグ!

 生田演じる浅井と、ヤンふんするジヨンが、山小屋を舞台に極限のサバイバルを繰り広げる本作。上映時間の74分、ほぼワンシチュエーション。2人だけの濃密なやり取りで展開していく映画だが、生田は「イクチュンさんとほぼ2人だけの芝居で展開していく映画というのもなかなか経験できるものではないので、相当なお芝居のぶつかり合いになるだろうと予測して。ワクワクしながら脚本を読み進めて、ものすごく楽しみにしながら撮影現場に入りました」とヤンとの共演に胸が躍ったと回想。クランクイン前にコロナ禍に突入したこともあり、2回ほど撮影が延期されたそうで「僕自身、長い間この作品のことを考えていました。イクチュンさんと会えた時は、『やっと会えたね!』とうれしくてハグをしたことを覚えています」と待望の対面に、2人ともが喜びをあふれさせたという。

 一方のヤンはもともと原作を読んでおり、「2人の登場人物の心理戦や、複雑な心理描写についてとても魅力的だと思っていました」と吐露。さらに「山下敦弘監督、生田さんとご一緒できるということで、おそらくエネルギッシュな作品になるだろうという期待もありました」とこちらも強力なタッグに惹かれたと語りつつ、「私はソウルで小さなお店をやっているんですが、そこに原作の漫画を置いていたら、誰かに盗まれてしまったんですよ」と打ち明け、「悪い奴がいるものだなと思いましたが(笑)、それほどこの原作が魅力的だったんだと思います」と絶賛した。

 長編映画初監督を果たし、製作・脚本・主演・編集も担った『息もできない』や、ボクサーを演じた『あゝ、荒野』など、強烈な存在感を発揮してきたヤン。生田は「これまでワイルドな役や男っぽい役を演じられている印象が強かったんですが、初めてお会いした時に『わー!』っと笑顔でやってきてくださって」と両手を振りながら近寄ってきたというヤンの様子を真似しながら、「こんなにかわいらしい感じの人なんだ! とギャップに驚きました」とにっこり。「現場に入ってからも、イクチュンさんの柔らかい人柄を感じ、スタッフさんとも談笑されているのですが、本番になるとジヨンになり、集中力が研ぎ澄まされている感じがあるんです」と明かす。

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