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草なぎ剛、小泉今日子と29年ぶり共演に感慨 昔もらったTシャツをパジャマに撮影奮闘

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年4月23日 15時36分

 俳優の草なぎ剛が23日、都内で行われた主演映画『碁盤斬り』(5月17日全国公開)の完成披露舞台あいさつに出席。白石和彌監督とタッグを組んだ本作について「僕の代表作になった」と自信を見せた。

 本作は古典落語をモチーフに、冤罪(えんざい)事件によって藩を追われ、亡き妻の忘れ形見である一人娘・お絹と共に貧乏長屋で暮らす浪人・柳田格之進(草なぎ)が、父として、さらに武士としての誇りをかけた復讐(ふくしゅう)に挑む様を描く時代劇。この日は草なぎや白石監督のほか、清原果耶、中川大志、奥野瑛太、音尾琢真、市村正親、斎藤工、小泉今日子、國村隼も出席した。

 草なぎは撮影を振り返り「楽しかったです」と感想を述べ、「みなさんグルーヴがいいメンバーばかり。キョンキョンさん(小泉)とかもファンなんで、毎日それぞれの人と現場で会えて幸せでした。(みなさんのおかげで)自分の持っているものを全部出し切れたと思います」と充実感をのぞかせる。

 草なぎ自身も素晴らしい共演者、スタッフのおかげで演技に手応えを感じたといい、「見終わった後にちゃんとやれているのにびっくりしました。結構、京都での撮影は大変だったんです。職人さんのこだわりなどもあって。でも、みなさんのおかげでちゃんと演じることができました。僕の代表作になったと思います」と笑顔を見せた。

 草なぎの娘役を務めた清原は、「以前からいつかご一緒したいと思っていたので、今回娘役で参加させてもらえるのは贅沢で光栄なことだなって思いました」と感慨深げな表情。現場での草なぎの姿に感銘を受けたといい、「草なぎさんをお見かけするたびに、『あ、父上』って。ずっと父上でいらしてくださるので、その背中をいつも追いかけられたらいいなって思いました。私もお絹でいられました」と話す。

 
 小泉は草なぎと29年ぶりの共演だったといい、清原同様、草なぎの座長ぶりに感銘を受けたとのこと。「剛くんは当時20代前半くらい。その頃はまだ少年っぽさが残っている頃。でも、オンエアが始まったら草なぎさんのキャラクターがどんどん人気になって、剛くんの出番が増えたのを覚えています」と回顧。

 小泉は29年ぶりの草なぎについても「背中が素敵でした。主役として全てを背負っている感じがしました。私もそのお手伝いができればと思って頑張りました」とコメント。草なぎもキョンキョンの大ファンであることを強調しつつ、「(昔)キョンキョンにもらったTシャツがあったので撮影中それをパジャマにしていました」と話していた。

 草なぎは「映画は本当に人の人生が詰まったもの。一期一会の中の真剣勝負、それを積み重ねて作品が出来上がる。この作品にも僕やみなさんの人生が全て詰め込まれていると思います。僕の役は今の時代にはない魂を持った役。今忘れ去られているものがこの映画に込められています。娯楽としてもすごく楽しめる作品になっていると思います」と本作を改めて絶賛。見どころは唐傘だとも述べ、「江戸時代に生まれ変わるのもいいですね。唐傘がこんなに似合う男はいないと思うので。唐傘にもぜひ注目してください」と話していた。(取材・文:名鹿祥史)

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