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「デカレンジャー」20年前の知られざる誕生秘話 塚田英明Pが語る1話完結型へのこだわり、敵組織が存在しない理由

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年6月7日 7時10分

 1話完結の刑事モノでイメージした場合、いろいろな犯人や犯罪者がいる設定になるので、1つの敵組織との戦いにしてしまうと、そのコンセプトとかみ合わなくなってしまいます。1話完結というスタイルを大事にしつつ、縦軸になる敵キャラクターとして、エージェント・アブレラは作りましたが、基本的には毎回いろいろな宇宙犯罪者と戦う形を採用しました。

Q:「デカレンジャー」の世界観を構築するなかで、制作陣の間で決めていたルールはあったのでしょうか?

 はい。どちらかというと、ルールを決めることが嫌いではないタイプなので。テツ(姶良鉄幹/デカブレイク)も含めた6人のうち、脚本上で主語になる人=主役が誰になるのか、バディ編では誰と誰を組み合わせるのかをハッキリさせて「この回ではこの人が主役」という方針を明確に打ち出してエピソードを作っていきました。

テレビシリーズ第1話を意識した20周年作品

Q:『特捜戦隊デカレンジャー20th ファイヤーボール・ブースター』の企画はいつ頃から浮上したのでしょうか?

 おととしの年末あたりに、一度集まって話し合いをしました。周年企画はキャストが主導してやる伝統がありまして、「デカレンジャー」も企画担当的な存在の伊藤陽佑くん(江成仙一/デカグリーン役)、ハートで引っ張る菊地美香ちゃん(胡堂小梅/デカピンク役)、菊地さんの夫である吉田友一くん(姶良鉄幹/デカブレイク役)の3人が最初に集まって、「20周年やりましょう」と私や土田真通プロデューサーにプレゼンしてくれて、東映ビデオのもとで企画が始動しました。

Q:「デカレンジャー」としては『特捜戦隊デカレンジャー 10 YEARS AFTER』に続く2度目の周年作品になります。『10 YEARS AFTER』との差別化を図るために『ファイヤーボール・ブースター』で挑戦したことは?

 10周年が意外とシリアスな話だったので、少し明るい作風を意識しました。土田プロデューサーはドラマ「相棒」を長年担当しているので、「デカレンジャー」でまだやってない「相棒」みたいな事件はある? といったような話もしました。

Q:『ファイヤーボール・ブースター』という副題はテレビシリーズ第1話「ファイヤーボール・ニューカマー」を連想させます。新人刑事・江戸川塁が登場するストーリーも第1話を彷彿させますが、これは制作陣の狙いだったのでしょうか?

 もちろん意識しました。バン(赤座伴番/デカレッド)を表現する「ファイヤーボール」というワードは使った方がいいのでは? という話が出まして、「デカレンジャー」のサブタイトルは、英語で「~・~」というフォーマットだったので、今回もみなさんのアイデアから、それに倣って『ファイヤーボール・ブースター』が選ばれました。

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