『シックス・センス』鬼才のDNAを継承 シャマラン娘が映画監督を目指した理由
シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年6月1日 15時3分
映画『シックス・センス』『ヴィジット』などで知られる鬼才M・ナイト・シャマラン監督。彼の娘であるイシャナ・ナイト・シャマランが、新作映画『ザ・ウォッチャーズ』で長編監督デビューを果たした。映画監督として活躍する父の背中を見て育ったイシャナ監督が、父の影響や映画監督の道を歩んだ理由、大好きなジブリ映画について語った。
イシャナ監督は、父M・ナイト監督が手がけた映画『オールド』『ノック 週末の訪問者』でセカンドユニット監督、ドラマ「サーヴァント ターナー家の子守」で脚本・監督を経験してきた。「誰かに育てられるということは、その人の血筋を通して必然的にその人のモラルも好みも自分に流れてくるものだと思います」と切り出し、作品を通して苦しみや困難と向き合う父の存在を「素晴らしいメンター」と表現する。
もともと“芸術形式”としての映画に興味があったといい、「若い頃から、私を泣かせたり、何かを感じさせたりする映画を観ることがほとんどでした」とイシャナ監督。「大学をめざすようになった時まで、映画という芸術を追求することは考えられませんでした。自分がキャリアとして何をしたいのか、本当の決断を迫られたその時、私は映画と映画への愛に立ち返り、これこそが自分のやるべきことだと感じたんです」と父と同じ道を歩むことになったきっかけを明かした。
「映画作りは、全体的にとても困難で厳しい芸術だと思います。持久力と正確さが必要だし、特定の瞬間に身を委ねる能力も必要です。どのように粘り強く、どのように道を見失うことなく、あるものの見方で目指すものを目指し続けるか、ということを経験することで、私にとっては非常に大きな教えとなりました。映画作りはマラソンのようなものだと思います。短距離競争じゃないんです。そういう創造のレベルまで自分を押し上げようとすることは、私にとってとてもいい勉強になりました」
そんなイシャナ監督の初長編映画は、作家A・Mシャインの小説に基づくホラー。地図にない森に迷い込み、ガラス張りの謎の部屋に避難した主人公・ミナ(ダコタ・ファニング)が、正体不明の“何か”によって毎晩監視される恐怖を描き出す。
ホラーやファンタジーが大好きなイシャナ監督は「ホラー映画というのは、人生経験の異なる様々なタイプの人々を結びつける、映画という空間の中でとてもクールなセクションだと思います。なぜなら、物事を怖がるというのは、すごく人間の中心的な感情だからです」とその魅力を語る。
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