ゼンデイヤ、テニスシーンはダンススキルで乗り切る『チャレンジャーズ』で挑んだ悪女役
シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年6月15日 19時2分
ハリウッドの若手女優として大活躍しているゼンデイヤの最新作『チャレンジャーズ』(全国公開中)が、高評価を受けている。ルカ・グァダニーノ(『君の名前で僕を呼んで』)が監督し、『パスト ライブス/再会』のセリーヌ・ソン監督の夫、ジャスティン・カリツケスが脚本を担当。全米公開前に開催された記者会見には、ゼンデイヤ、共演者のジョシュ・オコナー、マイク・フェイスト、グアダニーノ監督、カリツケス、エイミー・パスカル(製作)が出席し、出演の経緯や役づくりについて語った。(吉川優子 / Yuko Yoshikawa)
念願のグァダニーノ監督とのタッグ
テニスのスター選手タシ(ゼンデイヤ)に出会った親友同士のテニス選手パトリック(オコナー)とアート(フェイスト)は、彼女に強く惹かれるが、タシは怪我をして選手生命を絶たれることに。2人の間で揺れ動くタシを中心に、3人の複雑な三角関係が、現在と過去を行き来しながら、巧みに、そしてセクシーに描かれる。
本作の出演依頼を受けた時、ゼンデイヤはドラマ「ユーフォリア/EUPHORIA」を撮影中だったというが「脚本が素晴らしかったんです。おかしいけどコメディじゃないし、ドラマがあるけど、ただのドラマじゃない。テニスが出てくるけど、スポーツ映画じゃない。私のキャラクターは、今まで読んだことも見たこともないようなもので、彼女は私をすごく怖がらせました。それで『これをやる必要があるかもしれない 』と思ったんです(笑)」と今作に惹かれた理由を語る。
ゼンデイヤにとって、グアダニーノが監督するということも大きかった。本作でプロデューサーも兼務したゼンデイヤは「ルカが脚本を読んで監督することに興味を持ったと聞いて、夢のようでした。彼の作品の長年のファンだったんです。以前ディナーで一度会ったことがあって、イタリア語を話せない私の代わりに、ベジタリアンのメニューを注文できるように、彼が手助けしてくれたんです。それから彼のことが大好きになって、何らかの形で一緒に仕事をしたいとずっと思っていました。彼は、私たちが作りたかった映画がどういうものか、そしてキャラクターのことをとても深く理解していたんです」とグァダニーノ監督を賞賛する。
テニス特訓に一苦労
優れたテニス選手役ということで、ゼンデイヤとオコナー、フェイストは、一緒にかなりのトレーニングをしたそうだ。
ゼンデイヤは「幸運なことに、私たちは撮影が始まる前の約6週間、テニスの練習に没頭できました。私はテニスについてまったく何も知らなかったんです。知っていたのは、ビーナスとセリーナ(・ウィリアムズ選手)だけでした(笑)。ボールを打ち始めた時は、(思い切りはずれて)木に当たって、コートの中に入りさえしなかったんです。一度、サーブを返すのがどんな感じか見てみたいから、本気で打ってみてと言ったら、すごい速さで飛んできて、ボールを見ることさえできませんでした。後でレーシック(視力回復手術)をしましたが、当時はまだメガネをかけていたんです」と笑顔。そして、違うアプローチを取らないといけないことに気づいたという。
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