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河合優実&吉田美月喜、勝てない経験も糧に『ルックバック』が描く嫉妬と憧れに抱く共感

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年6月21日 8時30分

スタンドをまとってアフレコ?

Q:実写作品ではキャリアを積まれているお二人ですが、声優は初挑戦とお聞きしました。

河合:難しかったです。声優の皆さんが何年もかけて磨いている技術は私にはないので。でもそれを承知でわたしを選んでくださったのだから、そこは信じるしかないなと。本当に初めてだったので、飛び込むしかないという気持ちで臨みました。数日間でアフレコしたのですが、数時間単位で声を当てるということに慣れていく感覚でした。ここまで短期集中で何かをする機会はなかなかないので、すごく良い経験になりましたし、楽しくも難しい時間でした。

吉田:まず台本やアフレコ用の映像、ラフ画などをいただいたのですが、どれも見方がわからない(笑)。そこからのスタートでした。だからこそ、あまりいろいろなことを考えず、その場で受けたアドバイスを敏感に受け入れて表現するということをシンプルに行いました。

Q:実写作品との違いなどを強く感じたことはありますか?

河合:普段は自分の体全体を使って役を作っていくのですが、すでに藤野という魅力的なキャラクターがいるので、ちゃんとその子に並走するような意識を持ってやりました。よくキャラクターに“命を吹き込む”という言葉を使いますが、まさにその感覚がしっくりきました。体の演技が終わっているところからインする不思議な体験でした。声だけのお芝居って、自分でイメージしているよりもやっぱり大きく表現してちょうどいいぐらいだったなという印象がありました。

吉田:私は違いではなく、逆に映像のときと同じように声のお芝居でも体と連動しているんだなというのは感じました。プロの声優さんはそんなことしないのでしょうが、わたしはキャラクターの動きに合わせて自分の体も動かしていました(笑)。だからアフレコが終わったあとは体力を使い切ってしまったぐらい疲れました(笑)。

Q:お二人の掛け合いもあったとお聞きしましたが、いかがでしたか?

河合:不思議な感覚でした。一生懸命に京本を全うしている美月喜ちゃんの熱気を感じながら、その思いを受け取りたいと思いつつも、見てしまうとビジュアルとしては京本ではなく美月喜ちゃんなので。そこに引っ張られてしまってはいけないというか……。そういう部分はあまり普段のお芝居では感じないことですね。

吉田:それでいうといま浮かんだのが守護神みたいな感じでした。イメージが(『ジョジョの奇妙な冒険』の)スタンドなんですよね。向こう側から気配やオーラをすごく感じるのですが、見ているものはキャラクターという……。

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