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三谷幸喜監督、韓国のファン350名が熱狂!プチョン映画祭で特集上映&大爆笑ティーチイン

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年7月8日 8時0分

 7月4日~14日まで、韓国のプチョンで開催中の富川(プチョン)国際ファンタスティック映画祭(BIFAN)にて、7日、『記憶にございません!』の上映とマスタークラス「三谷幸喜の人生大劇場」が行われ、三谷幸喜監督が登壇。350名を超える韓国のファンに向け、自身の喜劇論、そして長澤まさみ主演の新作『スオミの話をしよう』(9月13日)について語った。映画祭期間中には、韓国初上映となる『ギャラクシー街道』と『記憶にございません!』、そして『ステキな金縛り』の3本が特集上映される。

 三谷監督は開口一番「アンニョンハセヨ ミタニコウキ イムニダ(こんにちは 三谷幸喜です)」と韓国語であいさつ。続けて「ヨロブンチェハングゴアルゲッナヨ?(皆さん、私の韓国語がわかりますか)」と客席に問いかけ、客席からは「ネー(はい)」という返事を受けると、「チョヌンチェハングゴモッラヨ(私は自分の韓国語がわかりません)」と切り返し、大爆笑をさらった。ベルリン、モスクワ、ニューヨークで、このあいさつを行ってきたという三谷監督。韓国がこれまでで一番うけたと話し、会場を埋め尽くした観客の心を一瞬で掴んだ。

 今回特集上映が行われる3作品について、すべての作品に共通して言えるのは“俳優が好きだということ”と語る三谷監督。「僕の大好きな俳優さんにどんな役を演じてもらうかを考えてストーリーを組み立てます。『ステキな金縛り』は西田敏行さんが幽霊にぴったりだと思い、誰に空中浮遊から覆いかぶさるかと考えたとき深津絵里さんの弁護士がいいと思い、それから前後のストーリーを考えました」と制作秘話を明かした。

 大好きな俳優と一緒に自分が面白いと思った作品を作る。三谷作品には観客の共感を呼び起こす訴求力があったが、中には上手くいかなかった作品も。『ギャラクシー街道』では、「宇宙でもコーヒーショップや歌舞伎町でするような会話をすれば面白いかなと思って撮ったのですが、評判がすごく悪かったんです。それなら宇宙を舞台にする必要がないと評されて本当に落ち込みました。誰かに思いを聞いてほしくて明石家さんまさんにメールしたんです。そしたら返ってきたメールに『おめでとう!』と。何だか気持ちがふっ切れて気が楽になりました。それで自分も観客も楽しめる映画をと『記憶にございません!』が生まれました」と驚きの誕生エピソードが明かされた。

 これまで多くの喜劇作品を発表してきた三谷監督だが、そもそも他人を笑わそうと思った原点は小学生時代までさかのぼる。「同級生と一緒に15分ぐらいの劇の台本を僕が書いて僕が演じたのですが、すごくウケたんです。それで毎年自分で書いて自分で演じていたのですが、いつしか裏方に回った方がもっといいものができるんじゃないかと。それで僕は俳優になるのをやめて脚本家、演出家を目指したんです」

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