西興一朗「ウルトラマンアーク」で4大特撮制覇 アバレンジャーから20年、未来につなげるヒーローの力
シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年7月13日 9時30分
撮影現場で奮闘する戸塚をはじめとした若手の仕事ぶりを、西は先輩俳優としてどのように見ていたのだろうか。「僕なんかは(「アバレンジャー」出演)当時は割と暗かったし、芝居だけしか頑張ってなかった。だけど、彼らは本当に真面目だし、こうした取材も含めて、与えられた全ての仕事に対して常に全力で取り組んでいる。時代の違いもあるかもしれないけど、やっぱり今の子たちは、仕事に対しての向き合い方が全然違います」
全映像作品の関係者が一度は見るべき!円谷プロの現場
初回3話の監督を務めたのは、「ウルトラマンX」からニュージェネレーションシリーズに関わり、本作で初のメイン監督に抜擢された辻本貴則。初メイン監督作にかける辻本監督の意気込みは、西も撮影現場でひしひしと感じていた。
「辻本さんは、随所で昭和のウルトラマンのテイストを狙っていて、たとえば、ウルトラマンアークのタイトルバックはCGではなく、カメラで素材撮りしているんです。それがまたすごく綺麗。そういったところひとつ取っても、強いこだわりを感じます。芝居に関しては、特に最初の頃は、役柄についてディスカッションを重ねて詰めていきました。主に話したのは、セリフの言い回しや『ヒロシはここまで強く言わない』といったニュアンスの部分。その辺りは今後の展開も見据えて判断してもらったところがあります」
特撮作品に限らず、数多くのドラマや映画の現場を経験してきた西だが、円谷プロダクションの現場については「最高です。全映像作品の関係者は一度見たほうがいい」と強調する。「非常に撮影しやすい環境で、キャストに対してこんなにも気遣ってくれるのかと思いました。だいたい夜遅くなったりすると、現場はどうしても、人と人の集まりだから、ギスギスするものだけど、およそ半年にわたる撮影期間中、そういうことは一切ありませんでした。何よりどのスタッフもウルトラマンに対する愛情が深く、後はとにかく弁当が美味い(笑)。俳優としては、それだけでテンションがあがるものなんです! 本当にご褒美みたいな現場でした」
また、ウルトラマンエックスからアークまで、ニュージェネの主役ウルトラマンの大半でスーツアクターを務めている岩田栄慶とは『アバレンジャー20th』でも共に仕事をしていた。「岩田さんは『アバレンジャー20th』でアバレキラーを演じていました。彼は本当に動きがキレイで、他のアクターさんとは一線を画す魅力があります。今回、ウルトラマンアークが怪獣と戦う場面の迫力はもちろんのこと、アークを見ていると、人間とヒーローのいい感じの間を狙っているというか。動きの綺麗さにはヒーロー要素を感じるし、細かな動作から人間味を感じます。あとは、やっぱりウルトラマンは大きいのがいいですよね。戦隊にもロボが登場するけど、ウルトラマンは巨大戦がメインじゃないですか。そこに独特のリアリティーやカタルシスを感じます」
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