山崎賢人の『キングダム』主人公と重なる人望の厚さ 松橋Pが明かす
シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年7月21日 16時2分
原泰久の累計発行部数1億部(2023年11月時点)を突破する漫画を実写映画化するシリーズの第4弾『キングダム 大将軍の帰還』が公開中だ。本シリーズで主人公・信を演じた山崎賢人(※崎は「たつさき」)の魅力について、これまで数々の映画でタッグを組んできた松橋真三プロデューサーが語った(※一部ネタバレあり)。
紀元前・中国春秋戦国時代を舞台に、天下の大将軍になる夢を抱く戦災孤児の少年・信と、中華統一を目指す秦国の若き王・エイ政(吉沢亮※エイは、上に亡、中に口、下左から月、女、迅のつくり)を描く本シリーズ。前作『キングダム 運命の炎』(2023)の舞台挨拶では山崎が、王騎将軍を演じる大沢たかおからの「大御所も多いなかでの主演で、すごく不安だったと思う。でも彼が愚直に信を演じ、とにかく一本気な信というキャラクターを徹底的にやってくれたおかげで第1弾がヒットした」、松橋らプロデューサー陣からの「怪我をしようが、疲れていようが、心配をかけまいといつも明るく撮影現場に来てくれたことに、どれだけ我々が救われ、勇気づけられたことか」などのねぎらいの言葉に涙する一幕があった。
そんな山崎と同シリーズをはじめ『オオカミ少女と黒王子』(2016)、『斉木楠雄のΨ難』(2017)、『夏への扉 −キミのいる未来へ−』(2021)など数々の映画でタッグを組んできた松橋Pは、山崎が信役で成功を収めた理由をこう分析する。
「山崎くんとは長い仲なのですが、彼はすごくピュアで誠実な人。まっすぐな性格で、考え方などもともと持っているものがすごく信に近いんです。撮影するなかで、自分の中ではずっと信と山崎くんが≒のような存在になっていました。彼とは映画のこと、役柄へのアプローチといった話もすれば、面白かった漫画やおいしかったお店とかたわいもない話もします。もはや友人というか息子のような存在でもあります」
劇中、戦で武功をあげた信は王騎将軍から、率いる特殊部隊に「飛信隊」の名を授かる。飛信隊の面々は揺るぎない信念を抱く信に固い信頼を寄せ、一丸となって命がけで守ろうとしていくが、誰もがついていきたくなる人望の厚さもまた山崎と重なるという。
「本当に全く押し付けがましくなく“みんな頑張るぞ!”みたいに声を上げるのでもなく、山崎くんが頑張っている姿を見ると、みな自ずと“自分も頑張らねば”と思ってしまう。今回、彼の成長もひしひしと感じていて、編集をしているときに過去シリーズの映像も見ていたら、特に第1作の頃はすごく幼い感じがして。信の成長に彼を重ねられることがまた、このシリーズに厚みをもたらしてくれている気がします」
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