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忽那汐里が語る日本とハリウッドの違い…主軸を移して7年「ようやく少し慣れてきた」

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年7月23日 8時5分

 犠牲にするものは多くとも、その分やりがいも大きい。ハリウッドは全てが役者主導というのも、忽那が魅力に感じている点だ。「エージェント、マネージャー、エンターテインメント弁護士みたいな方もそれぞれいるのですが、作品選びの決定権は全て役者にあるんです。日本の事務所にいた時は、もちろん話し合ったりはするのですが、ある程度チームで考えていく感じでした。でもハリウッドでは、自分で選択していった結果が、目に見えて自分のキャリアになる。自分に対しての責任感がすごく大きくなって、最初の頃はそれが一番新鮮でした。決定権がなかったところから、急に全部与えられたので。自分を客観的に見て、自分が行きたい方向に自分を確実に誘導していかないといけないんです」

 突然全ての選択肢が目の前に並ぶことになっても、自分の中に確固とした軸が出来ていた忽那は迷うことはなかった。「日本ではいいこともいっぱい学ばせてもらったのですが、自分で作品を選べないことには多少フラストレーションがあって思うところもあり、ハリウッドに行った時にはもう意思が明確だったんです。マネージメントを決める時からそうでしたし、オーディションに何個か同時に受かって『どの作品にする?』となった時も、作品の大きさとかではなく、自分が本当にやりたいこと、仕事をしたい人たち、そういうことでちゃんと、確実に、迷わず選択できている気がしています。それは身に付いていてすごくよかった、日本での経験があったからこそのことかなと思いますね」

 「アメリカだとベテランの役者さんとかでも皆オーディションなので、今後もオーディションというのはずっと続いていくと思っていますし、いまだに全然落ちることもあります」という忽那だが、それで心折れることはないという。「もちろん『絶対にわたしがやりたい!』『わたしが演じたら面白くできる気がする!』という気持ちで受けた時に落ちると、『あれ、感覚がずれていたかな?』とは思いますが、自分に対する“否定”という風には受け取らないんです。『まあ違ったのかな、今回は』という感じで捉えていますね。視点を変えるのがすごく大事だと思います」とオーディションを受ける上での心構えを明かす。

 「オーディションに落ちたって、それは人生における失敗ではないし、その人自身に対する否定でもないんです。同じ役、同じセリフを演じるにしても、役者が変わることによって絶対に違いが生まれて、そこにはその人の生きざまが反映されます。そういう意味で、オーディションで100%ちゃんと自分らしさを出した上で受からなかった場合は、『まあ、今回のこの役には自分は違ったんだな』という風に捉えているっていう感じですね」

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