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『キングダム』騰役・要潤、ファン待望のシーンの裏側を語る

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年7月29日 7時15分

 実写映画『キングダム』シリーズは、ビジュアル面も含めた原作の再現度も高い評価を受けている。騰の外見についてもなるべく原作の騰を忠実に実写化することを意識して、髭のクルンとした曲がり具合などにもこだわったという。

 「髪の色にもどこから来たのかわからないような異国感や抽象的な感じを出したいと思い、黒からだんだん赤にしていくというちょっとグラデーションになっています。こまめに切ったりもしない時代でしょうから、傷んで赤くなったようなイメージです。あとは原作の騰はマスカラを入れているかのようなパッチリ目なので、それも取り入れたくて目の周りにアイラインのようなものも引いています」

~以下、ネタバレを含みます~

 そして原作ファンが特に楽しみにしていると思われるのが、騰の戦闘シーン。「前作までは王騎と二人で戦を見守っているシーンが多かったので、ずっと“戦いたいなあ”という思いはありましたね(笑)」と要も言うように、前作までは見られなかった騰の戦闘シーンも、今作で初めて本格的に描かれる。原作の騰は馬を走らせながら剣を円形に回転させて敵をなぎ倒し、疾風のように大軍勢も切り裂いていく怪物的な剣技を誇り、その時にコマ絵に描かれている“ファルファル”という音は、騰を指す愛称のようにもなっている。その再現についてはどのようなことを狙ったのだろうか。

 「(佐藤信介)監督にも“ファルファル”は、刀を振った際の擬音なのか、騰が口で言う掛け声のようなものなのかを尋ねたことがあるのですが、その芝居は俳優側に委ねてくれたので、僕が口で言うことも可能ではありましたが、自分としてはやはり刀を振っている時の擬音として鳴っている音なんだと解釈して演じました。完成品を僕は“ファルファル”だと思いながら見ましたし、実写ならではの正解の形だったのではないかとは思っています」

 そのアクションを実演するためのトレーニングも行ったという。「乗馬はやっていましたが、今回は片手で手綱を持ち、もう一方の手で剣を振り回しながら、体をちょっと倒して馬で走るということを、メニューを組んで何回か練習しました。走りながら体重を片側にかけると落ちそうになったり、馬が走りを止めることもあるので、その練習をしました」

 “ファルファル”が具体的にどう表現されているのかは観てのお楽しみということだが、要自身も完成した作品の出来栄えには毎回驚かされてきたそう。

 「一つのシーンでもカットごとに違う場所で撮っていたりするので、完成品でちゃんと繋がるから大丈夫だとわかってはいても、多少の不安はあるんです。崖の端に立って信たちの戦いを見ているカットも、(撮影中には)目の前に何もないし、アクションシーンも敵に剣を振り上げるカットとその敵を斬ったカットは違う場所で撮影していることもある。完成品で見て初めてわかる部分も多いし、自分の芝居が間違ってなかったんだと安心もする。いつもそうですが、今回も間違いなく予想を上回る作品になっています!」と語り、完成品への確かな手応えを見せていた。(取材・文:天本伸一郎)

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