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「もし徳」聖徳太子役になぜ長井短?キャスティングの理由

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年7月28日 7時15分

 「紫式部に関していえば、原作通りだと(江口のりこ演じる)北条政子以外ほぼ男性になってしまうのと、政子も出家した姿なので画的に華がほしいなというのが一つ。2時間の映画にまとめるには、原作ほど1人1人のキャラクターを深堀りできないし、仮に深堀りしていったとして観てくださる方は飽きてしまうはず。そうすると短い時間でキャラクターを描き、なおかつ画的なインパクトを出す必要が出てくるわけで。例えば、菅原道真と聞いてパッと姿が思い浮かぶ人は多くないだろうし、紫式部であれば文部科学大臣のポジションにハマるのではないかと」

 インパクトと言えば、映画では偉人内閣が一堂に会する場面が多くみられるのも特徴の一つ。武内監督は「チーム戦のイメージ。偉人アベンジャーズなので(笑)。みんな歴史上のスーパースターなわけじゃないですか。それが一堂に会するというのを使わない手はないなと。すごそうだな、この人たちっていう説得力が出てくるかなと。この人たちにビシバシ政策を打たれたらひとたまりもないな、そりゃあ国が動いていくよねと感じていただきたかった」と映画ならではの醍醐味を強調する。

 ところで、偉人たちの衣装で最も困難を極めたのが聖徳太子だったという。扮装統括・人物デザイン監修を務めたのはドラマ「岸辺露伴は動かない」や武内監督と組んだ『翔んで埼玉』シリーズなどの柘植伊佐夫。

 「昔の人過ぎて資料があまりなくて、絵だと生地感がわからないんです。ペラペラな麻っぽいものなのか、それとも意外とボリューミーな素材なのかって。一番難しかったかな……。最後の最後まで悩んで、撮影直前になって生地を全部変えたんです。被り物だって何度も作り直しましたからね」

 武内監督を魅了した長井は、気鋭の劇作家、演出家・根本宗子の舞台の常連で、近年は映画化もされたテレビドラマ「ねこ物件」(2022)や「単身花日」(2023)、映画『PERFECT DAYS』(2023)、『変な家』(2024)などに出演。現在、映画『逃走中 THE MOVIE』が公開中で、8月2日公開の『赤羽骨子のボディガード』では罠師の愛満斗々を演じる。小説「ほどける骨折り球子」が先ごろ刊行されたばかり。(取材・文:編集部 石井百合子)

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