櫻坂46・藤吉夏鈴、自分の“好き”だけじゃダメ…初主演映画で実感した変化と演技への思い
シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年8月5日 7時32分
櫻坂46の藤吉夏鈴が、映画初出演にして初主演を務めた『新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!』(8月9日全国公開)。櫻坂46として圧巻のパフォーマンスでファンを魅了しながら、近年は女優としても精力的に活動する藤吉が、新たな舞台で実感した自身の変化と演技への思いを語った。
トロッ子は少し前の自分
『新米記者トロッ子』は、文学好きの高校1年生・所結衣(藤吉)が、新聞部の新米記者として、大人たちの闇に迫る学園物語。飽くなき探究心で真実を追う高校生たちの初々しい青春模様を、藤吉は「本当に眩しくて、心臓が痛くなるくらい愛おしかったです。学生時代特有の感情が詰まっていて、台本を読んでいる時も、完成した映画を観ている時も、その時にしか味わえない感情がそこにある。何だか、ずるいなって思うくらいでした」と振り返る。
藤吉演じる結衣は、憧れの覆面作家・緑町このはが在籍する私立櫻葉学園高校に入学し、その正体を探るために、文学部ではなく新聞部に入部することに。部長の杉原かさね(高石あかり)をはじめとする、個性的な仲間たちに振り回されながら、新米記者“トロッ子”として活動するうちに、ジャーナリスト魂に目覚めていく。
憧れの存在に向かってひたすらに突き進む結衣に、藤吉は「結衣ちゃんは好きなことに真っ直ぐで、とてもピュアな女の子。3、4年前くらいのころの私に似ているなって思います」と共感しながら、自身に訪れた変化を口にする。
「結衣ちゃんのように、好きなことに真っ直ぐ進む気持ちは変わっていません。ただ、今は周りの人が何を求めているのかも考えるようになりました。自分が目指している方向があっても、一緒に作品に向き合っている方々は違う方向性を考えていたりする。そうやって周りの方から意見を聞いたり、話し合ったりするのが、ここ2年ぐらいで好きになったんです」
「櫻坂の活動でも、『この人は違う角度から櫻坂を見ているんだな』とか『この人はこんなグループを目指しているんだな』とか、人によって見ている方向は違う。そうやって他の人の意見も聞くようにしたら、作品がさらに良くなっていったので、自分だけの“好き”じゃダメなんだなって、気づいたんです」
全てが新鮮な経験
センター曲「偶然の答え」のドラマパートなど、ミュージックビデオ(MV)でも印象的な演技を披露してきたが「MVの撮影では、作品について説明をいただいて、みんなで同じ方向性を目指しながらも、それぞれが自由に演じるという感じなんですが、今回は明確なキャラクター像があり、セリフの発し方から目線を外すタイミングまで、とても細かく指示をいただいて、小林(啓一)監督の演出を表現していく感覚。全てが新鮮でした」という藤吉。
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