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ピート・ドクターが語るピクサーの現状と今後!『星つなぎのエリオ』に『トイ・ストーリー5』も

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年8月2日 22時56分

 ピクサーも一度はストリーミング寄りになったが、今はかつての劇場長編映画を作る形に戻ってきているという。「(親会社の)ディズニーはしばらくの間、僕たちにストリーミングのための企画をさせるのにすごく熱心だった。まだリリースされていないのだけど、2本やった。でも今のところは、僕たちは主要なビジネスとしての長編に戻ったといえる。それが今、僕たちがフォーカスしていることだ。続編とオリジナルのバランスを考えながら、長いフォーマットのストーリーテリングをやる。それが僕たちの強みだと思うから。ストリーミングのショーをやることで多くを学んだけどね。楽しかったよ。伝統的な三幕構成ではなくそれぞれ20分で関心を維持しないといけないというのは、間違いなく違った挑戦だったから」

 ピクサーの劇場長編の次回作は、ドクターが「とても興奮している」と自信をのぞかせる『星つなぎのエリオ』だ。「宇宙人に拉致されることを夢見る少年の話だ。“孤独”について描いていて、『インサイド・ヘッド2』で扱った“不安”と同様にユニバーサルに語り掛けてくるものだと思う。孤独感は、今世界にまん延している。人に囲まれていたとしても、他人からちゃんと理解されているとは思えなかったり、深いレベルでのつながりはないと感じてしまったりする。これは、そのことについての映画なんだ」

 もともと『星つなぎのエリオ』が『インサイド・ヘッド2』より先に公開される予定だったところを変更したのは、「ほとんど5作連続でオリジナルをやったから、バランスを取り直そうとした」からとのこと。続編とオリジナルはどちらかに寄りすぎるのではなくバランスが重要であり、続編をやる場合にも新しい要素で人々を驚かせたいというドクター。オリジナル作品の『星つなぎのエリオ』に続く『トイ・ストーリー』シリーズ第5弾についても、「彼ら(アンドリュー・スタントンら監督たち)は『トイ・ストーリー』のキャラクターたちとその世界で本当に楽しいことをするための新しい方法を見つけたと思う」と新たな驚きがある作品になっているようだ。

 なお、『モンスターズ・インク』『カールじいさんの空飛ぶ家』『インサイド・ヘッド』『ソウルフル・ワールド』の監督である自身の次回作については、「僕の映画?(笑) 今は企業の観点から解決しないといけないことがいくつかあるから……。でも何か提案できればいいなと思っている。具体的には決まっていないよ」と笑っていた。

 ジョン・ラセターの退任後、CCOとしてピクサーを率いてきたドクターは自身の在任期間を振り返り、「ピクサーの最初の20作をみれば、ほとんど毎回5人の男のうちの誰かが監督しているという感じだった。だが、今は女性、海外出身の人をはじめ才能にあふれた多様な人々がいる。それでも共感できるテーマ、友達のような感じられるキャラクターたちといった、オリジナルの映画と同じものは維持し続けている。簡単なことではなかったけれど、そのことは誇りに思っているよ」と語っていた。(編集部・市川遥)

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