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綾野剛&星野源『ラストマイル』で4機捜再び!「MIU404」の魅力

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年8月15日 7時32分

 8月23日より全国公開される映画『ラストマイル』は、ドラマ「アンナチュラル」と「MIU404」の世界線が交差するシェアード・ユニバース作品として話題になっている。ショッピングサイトから発送される荷物を狙った連続爆発事件を描く『ラストマイル』。その捜査の一翼を担うのが、「警視庁刑事部・第4機動捜査隊」(4機捜)の面々だ。ここでは映画公開を前に「MIU404」の作品の魅力をおさらいする。

絶妙なさじ加減のバディもの

 ドラマ「MIU404」は、警視庁の働き方改革によって、これまで3つあった機動捜査隊のなかに新たに生まれた「警視庁刑事部・第4機動捜査隊」が舞台。初動捜査専門で、リミットは24時間。そこでできる限りの対処をするという瞬発力が求められる。

 そんな機捜でタッグを組むのが綾野剛演じる伊吹藍と星野源ふんする志摩一未だ。伊吹は運動神経抜群で野生の勘を働かせながら突っ走る猪突猛進タイプ。一方の志摩は、以前捜査一課にいたこともある敏腕刑事だったが、ある出来事によって所轄にいたところを、機捜に呼ばれた。伊吹とは正反対の常に先回り思考で行動できるタイプだ。

 刑事のバディものはこれまで数知れず。お互い真逆の相棒同士が、欠点を補い合うのもセオリー通りの組み合わせだが、本作は、全話を通した伊吹と志摩との関係性の変化が、非常に秀逸だ。ちょっとした態度や反応、言葉遣いによって、少しずつ二人の距離が縮まっていく感じがとても自然で、ドラマのなかで描かれていない二人の時間まで想像できるような脚本も余白があり素晴らしい。説明的ではないからこそ、この二人により感情移入できるのだ。

 これまで様々なキャラクターを演じてきた綾野だが、伊吹というキャラクターの収め具合が絶妙。ややもすると伊吹は、エンターテインメントという側面からすると、かなり極端で突っ走ってしまいがちなところを、綾野はしっかりと良識があり、人の話も聞く……という現実味あるラインを攻めている。観ている方は「面倒くさそうだけれど、そばにいたら楽しそう」と好感を持てる。

 伊吹と志摩の関係性は、バディでありつつどこか志摩が伊吹の指導者という側面もある。同じ構図で機捜に配属された水上恒司(当時は岡田健史名義)演じる九重世人と、橋本じゅんふんするベテラン機捜隊員・陣馬耕平との関係性も、観る側にとっては胸アツなエピソードも多く、物語の終盤にかけて、伊吹と九重の成長というのも、作品を惹きつける要素となっている。

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