1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 映画

「光る君へ」吉高由里子、まひろと道長の第2章を語る 「彼の存在がこの世にいる理由」

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年8月25日 20時45分

 遠く離れても惹かれ合うまひろと道長だが、道長が公卿のトップに立ってからというものの悩みは尽きず、まひろも作家としての道を歩み出したことで二人の関係も徐々に変化していく。ドラマの大きな見せ場の一つが「源氏物語」誕生秘話だが、これは二人にとっての第2章とも言える。第31回「月の下で」ではまひろが道長たっての望みで物語の執筆を開始。道長には、亡き皇后・定子(高畑充希)に今もなお囚われ続ける一条天皇(塩野瑛久)を娘の中宮・彰子(見上愛)に向けるために「枕草子」を超える物語を完成させたいという親心、そして政治的な思惑があったが、吉高は現段階での二人の関係をこう解釈する。

 「変わったのは立ち位置、環境もですが、物理的な距離が近くなったことでしょうか。一緒にいたいと願い続けていた2人がようやく近くにいられるようになるわけですが、すごく近いのに遠いようにも感じたりして。まひろにとって、三郎時代の道長の方が近かったような気もします。それは心の距離でもあるのかなとも思ったりして。惹かれあうのはずっと変わらないと思うんですけどね。まひろは道長のことを思い続けていると思うし、その気持ちが爆発しないように一生懸命蓋をして、自分から距離を置いているようなところもあると思います。一方で、一緒に戦う、一緒に同じ方向を目指す同志としてはすごく心強くて。まひろにとって道長は、よりどころなんじゃないかなと思います。彼が生きていること自体が生き甲斐というか、この世にいる理由なんじゃないかとも思います」

 初めは道長の依頼を受け、一条天皇のために物語を執筆していたまひろだが、やがて物語を生む喜びに目覚めてからは自分のために書くのだと大きく変化していく。第32回はまひろの作家としての矜持が芽生える記念すべき回ともいえるが、なぜまひろはその境地に至ったのか。

 「帝のために書いた物語が偽物のように感じたんじゃないかなと思います。自分の中での違和感というか、“わたし”が書いたものではないという感じ。それで書き方、向き合い方を変えていったら、もう帝のための物語でもなくなってしまって、自分が面白いと思う物語を書きたいと思ったんでしょうね。作家が書きたいという気持ちにたどり着くのって、おそらくとても大変なことで。書きたい気持ちがあっても、書きたいものが明確にならないと書けない。まひろは多分バチッと何かと出会ったんじゃないかなと思って。もともと猪突猛進型なので、書くのに夢中になって、誰かを満足させることはどうでもよくなってしまって、物語が頭の中を駆け巡ったんじゃないかなという風に思います」

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください