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剛力彩芽、10キロ増量でライオネス飛鳥役 パブリックイメージに葛藤した20代を重ねる

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年9月24日 7時32分

 スポーツ自体には幼少期からなじみがあった剛力。プロレス技や体を動かすことへの順応はできたが、思ったように体重が増えない。「最初の1週間ぐらいは好きなものを制限なく食べることができて幸せだったのですが、だんだん食べても増えなくなって」

 それでもトレーナーや栄養管理士がしっかりとサポートし、健康的に筋肉をつけながらプロレスラーの体型を作り込んでいき、10キロの増量に成功。プロレスラーらしい筋肉をつけ、撮影に臨むことができた。

 そうした俳優たちの努力によって、プロレスシーンはカットを割らずに一連で撮ることができるまでになった。「最初は何もできなかったところから考えると、見違えるようにできるようになっていて感動しました」

相方を守るライオネス飛鳥が最高にカッコいい!

 演じたライオネス飛鳥についても、当時の試合の映像などから入念に研究した。その中で剛力は「飛鳥さんの真面目さにすごく共感しました。本当にプロレスが大好きで、まっすぐな思いで挑む姿が素敵でした」と語ると「一番大切にしていたのが、長与千種さんをしっかりと守ろうとしているところ。何かあったらどんなことをしても助けるという気持ちがめちゃくちゃ格好いい。だからわたしも長与千種さんを演じる唐田えりかを、どうやったら輝かせることができるんだろうということをすごく考えました」と役づくりのポイントをあげる。

 プロレスが大好きにもかかわらず、人気が出るにつれてプロレス以外の仕事も増える。「それもプロレス」という千種に対して、「それは違う」と疑問を呈する飛鳥。徐々に互いの考え方、それぞれ理想のプロレスとのギャップに悩まされていく姿もドラマのなかでは描かれている。

 求められる自分となりたい自分のはざまで苦悩する二人の姿に、自身が重なったとも。デビュー当時から明るく元気で溌溂といったパブリックイメージが強かった剛力だが、「わたしもデビューしたばかりのころは“フレッシュな女の子”というイメージを持たれている方が多かったと思います」と自己分析すると「もちろんそういった一面も持ってはいますが、どちらかというとそこまで“わー!”っていうタイプではないんです。基本的には人見知りなので(笑)。25~26歳ぐらいのときは、“本当の自分なんて理解されなんだろうな”って。人前で無理して笑いたくないというマインドになってしまったこともありました」と振り返る。

 求められるイメージを理解し受け入れながらも、一方では抗いたい自分もいる。そんな葛藤を繰り返しつつも、結局は「笑ったり元気で楽しいことが好きなんだな」という思いにたどり着いた。そこからは「あまり周囲の目は気にしないようになりました。それでも“人にどう見られているのか”というのは頭の片隅に置いていますけれどね」と語った。

 ライオネス飛鳥を演じたことで「自分を信じ続ける強さ、潔さ」を身に沁みて感じたという剛力。作品に入る前にあまり知識がなかったというプロレスについても「とても奥が深いし、表現という意味でも役者と通じるものがあるなと感じました。エンターテインメントという部分で、人を喜ばせたり、熱中させたり……とても近いものなんだと思いました」と多くの刺激を受けたことを明かしていた。(取材・文・撮影:磯部正和)

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