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「極悪女王」Wクラッシュ・ギャルズが見た女子プロレスの光と闇

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年10月6日 8時15分

 1980年代に日本中を熱狂させた女子プロレス界。その中心にいたのが、クラッシュ・ギャルズの長与千種とライオネス飛鳥。彼女たちの最大にして最恐の敵となったのが、ヒールユニット・極悪同盟を率いるダンプ松本。彼女たちの熱く切ない生きざまを描いたNetflixシリーズ「極悪女王」が配信中だ。本作で過酷なトレーニング、撮影を行い長与千種を演じた唐田えりか、ライオネス飛鳥を演じた剛力彩芽が本人たちと語り、作品を通じて「あの頃」を振り返った。(取材・文・撮影:磯部正和)

唐田えりか、剛力彩芽の成りきりぶりに本人もビックリ

Q:当時の試合を再現したハードなシーンを含めて、長与さんと飛鳥さんにはご自身を演じた唐田さん、剛力さんのお芝居はどう映りましたか?

長与:剛力さんはライオネス飛鳥で、唐田さんは長与千種でした。本当に細かい部分もそっくり。特に飛鳥のちゃんと状況を引いて見てくれていて、何かあったときは、方向をクッと変えてくれるところなんてよく表現されていた。いつも(ライオネス飛鳥のことを)相方と呼んでいるのですが、相方の十八番である技を本気でやられた女優は、全世界を通して一人もいない! 唐田さんも、ヤンチャなところや少しわがままな部分、あとは自分がどうにかしなきゃいけないという思いとかを、うまく演じてくださいました。

飛鳥:一言でいうと感動しました。千種も言っていましたが、お二人とも本当に成りきってくれていたなと。飛鳥に見えたし、千種に見えた。当時、自分たちはとにかく忙しくて周りが見えていなかったのですが、この作品を通して、自分はこういう気持ちだったんだ、千種はこんな思いだったんだ……と客観的に見ることができました。あとは(ライオネス飛鳥の得意技の)ジャイアントスイングも、(長与千種の得意技の)フライングニールキックも、本当にすごく研究されているなと。

Q:剛力さんと唐田さんにとって、一番印象に残っているシーンはどこですか?

剛力:試合のシーンは一応段取りがあるのですが、なかなかうまくいかないこともあるんです。そのなかで、例えば千種とハイタッチするシーンとかで、ピッタリ合うことが増えてくると、阿吽の呼吸というか、気持ちが良かったです。

唐田:いっぱい試合をしましたが、特に姉さん(剛力)とのシーンは、信頼関係の上で成り立っているような部分が多かったので、感情の流れで自然と進めていけるところはすごく楽しかったです。姉さんには、とても多くのことを引き出してもらいました。

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