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「極悪女王」Wクラッシュ・ギャルズが見た女子プロレスの光と闇

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年10月6日 8時15分

長与千種&ライオネス飛鳥、お互いは「生涯のパートナー」

Q:長与さん、飛鳥さんは今、お互いをどんな存在として見ていますか?

飛鳥:当時は若くて、お互い先を見ていたなかで気づかない部分はたくさんあったと思う。でも今いろいろなことを経験して、この年齢になって思うのは、やっぱり「生涯のパートナー」だなと。一緒にいなくても「千種が頑張っているから自分も頑張らないと」って思える。長与千種がいなかったからライオネス飛鳥もいなかったと思う。

長与:多分、ライオネス飛鳥じゃなかったらクラッシュ・ギャルズにはなれなかった気がします。今振り返ると、普通の人が行けない場所に立たせてもらっていた。人よりも楽しい思いもしたけれど、人よりもたくさん泣いていると思う。そういう経験は、飛鳥がいたからできたんだと思います。

飛鳥:Instagramのメッセージで、彩芽ちゃんのファンから「当時は生まれていなかったのですが『極悪女王』の告知動画を見て、当時の女子プロレスをたくさん見返しました」というメッセージをいただいたんです。今まで知らなかった人にプロレスの魅力を感じてもらえたという意味でも、本当に重要な作品になったし、完璧に演じてくれた二人に感謝です。

Q:唐田さんと剛力さんは、この作品に出演してどんなことを得ましたか?

唐田:わたし自身も覚悟を決めてこの作品に臨んだので、オーディションを入れて約3年、諦めずに努力することの大切さをあらためて学んだ気がします。プロレスに触れることのなかった方も含めて、多くの方に届いてほしいです。

剛力:純粋に何かに熱狂することのすごさを学びました。一方で客観的な目線も持てた気がします。ライオネス飛鳥さんがそういう立ち位置だったのかもしれませんが、長与さんを思って常に状況を客観的に見られているなと感じたんです。その感覚は、他の撮影現場にも持ち込めています。今まではお芝居をしているときにあまり冷静に自分を見ることはなかったのですが、最近はすごく俯瞰して見ているように感じます。

組織への反骨精神…今だから言えること

Q:改めて、「極悪女王」で最もアツいシーンは?

長与:わたしたちは昭和55年に入門したんです。当時は松永兄弟いわく「はずれ」と言われていた世代。相方も、(ビューティ・ペアの)ジャッキー佐藤さんという大先輩がいらっしゃったために、会社にその跡を継ぐように言われていた。本当は、彼女は彼女でありたかったんだと思う。でも会社に決められてその道を必死に進んでいくしかなかった。そんななか、最後のシーンで相方が“自分たちにしかできないプロレスをやろう”と言ったのは、半分は会社に対しての反抗だったように思う。そこで55年組が一つになれた気がした。「うちらってはずれじゃなかったよね」と対話できたような瞬間。そこをぜひ見て欲しいです。

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