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A24&NEON…インディーホラーがハリウッド席巻!2024年最新ホラー事情

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年10月4日 19時2分

 今年はこの2社以外にもインディーホラーが好調だが、IFCフィルムズが北米配給した『悪魔と夜ふかし』は3月22日に封切られ、オープニング3日間で283万ドル(約3億9,000万円)の興収で6位にランクイン。これは、IFCフィルムズにとって歴代ナンバー1のオープニング成績。北米の興収は1,000万ドル、世界興収は1,500万ドル(約21億円)を突破。IFCフィルムズ配給のホラー映画としては最大のヒット作となった。同じくIFCが配給した、殺人鬼の視点で描かれたスラッシャーホラー『イン・ア・バイオレント・ネイチャー(原題) / In a Violent Nature』は5月31日に封切られ、週末3日間で215万ドル(約3億円)の興収を上げ初登場8位を記録。最終的に422万ドル(約6億円)を稼ぎ出し、すでに続編の製作も決定している。

 他にもミラマックス製作、新興のマゼンタ・ライト・スタジオズが北米配給した、ウィラ・フィッツジェラルド主演のトリッキーな低予算ホラー『ストレンジ・ダーリン(原題) / Strange Darling』も8月23日に封切られ、300万ドル(約4億円)の興行収入を上げている。『アバター』『テッド』などで知られる俳優ジョヴァンニ・リビシがプロデューサーと撮影監督を務めていることも話題になった。

 本題から少し話が逸れるが、2024年を代表するホラーはフランスから生まれた。カンヌ国際映画祭で脚本賞を、トロント国際映画祭のミッドナイト・マッドネス部門では観客賞を受賞し、今年最もワイルドでセンセーショナルなホラーといっても過言ではないコラリー・ファルジャ監督、デミ・ムーア、マーガレット・クアリー主演『ザ・サブスタンス(原題) / The Substance』だ。同作はメジャーでもインディでもなくイギリス発のストリーミングサービスMUBI配給で、9月20日に北米1,949館で公開され320万ドル(約4億5,000万円)を稼ぎ出し、初登場6位を記録(日本では2025年5月公開)。同社の配給作品としては最大のヒットとなった。

 今後も、IFCフィルムズとシャダーが共同配給する『アズラーイール(原題) / Azrael』が9月27日に北米で封切られる。サイモン・バレット(『サプライズ』『ゴジラxコング 新たなる帝国』)脚本、サマラ・ウィービング主演のアクションホラーだ。シネヴァースが北米配給を手がけるシリーズ3作目『テリファー 聖夜の悪夢』も10月11日に公開(日本公開は11月29日)。2022年に封切られた前作『テリファー 終わらない惨劇』が、製作費25万ドル(約3,500万円)ながら北米で興収1,000万ドル(約14億円)を超える大ヒットを記録しただけに、この最新作もハロウィンシーズンを席巻しそうな予感。A24とNEONを筆頭に、今後もインディーホラーに要注目だ。(小林真里:映画評論家/映画監督)

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