「海に眠るダイヤモンド」神木隆之介なら「日曜劇場を背負える」脚本・野木亜紀子&監督・塚原あゆ子インタビューが公開
シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年10月17日 18時32分
10月20日放送スタートの日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」(TBS系・毎週日曜よる9時~)で、ドラマ「アンナチュラル」「MIU404」、そして映画『ラストマイル』に続いてタッグを組む脚本・野木亜紀子と監督・塚原あゆ子のインタビューが公開された。
神木隆之介が主演を務める本作は、1955年からの石炭産業で躍進した長崎県・端島と、現代の東京を舞台にした、70年にわたる愛と友情、そして家族の壮大な物語。戦後復興期から高度経済成長期という、“何もないけれど夢があり活力に満ちあふれた時代”にあった家族の絆や人間模様、青春と愛の物語を紡いでいく。
主演の神木は、1950年代の端島に生きる主人公・鉄平と、現代の東京に生きるホスト・玲央という、時代を超えた正反対の役柄を演じ分け、斎藤工、杉咲花、池田エライザ、清水尋也、土屋太鳳らが共演。野木と塚原監督は、長崎旅行がきっかけになったという制作の背景や、神木をはじめとするキャスティングの裏側と俳優陣への信頼を語っている。
・制作の背景
野木:2018年に「アンナチュラル」で市川森一脚本賞の副賞としていただいた長崎旅行に新井順子プロデューサーと一緒に行った際に、当時の県知事が「ぜひ長崎を舞台にしたドラマを」とおっしゃられていたんです。映画のあとに同じ3人で何を作るかというときに、ふと長崎旅行のことを思い出して。「端島が舞台の物語なら日曜劇場になるんじゃないか」と言ったら、新井さんが「ある気がする! 家族も描けるし!」と乗ってきた。じゃあどういう話にしようかという部分は、映画の撮影が終わった打ち上げも兼ねて、塚原さん、新井さんと一泊二日で温泉に入りにいって話し合いました。そのときに、塚原さんが「過去だけではなく現代のストーリーも取り入れて、映画『タイタニック』で、ヒロインのローズが過去語りをするような構図にできないか」とアイデアを出してくれたんです。
塚原:過去の時代を描くとなると映像化のハードルが上がるだけでなく、視聴者の皆さんに感情移入してもらうことも難しくなります。だから(新井)順子さんから「時代モノかもしれない」と聞いたときに、監督として聞き捨てならない! と思って(笑)。
私は2人の長崎旅行に同行できなかったこともあり、いい意味で客観的に端島について知ることができたのも、今となっては功を奏したと思います。当初は行ったことがない島の物語に正直のめり込めなかった部分もあったのですが、話を聞くうちに日本のエネルギーの主役が石炭から石油に移行した時代のダイナミックさを改めて知ることができて。そんな歴史的時代にあったさまざまな愛を描くのは、魅力的だなと思うようになりました。
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