「光る君へ」一条天皇役・塩野瑛久が3分にわたる迫真のシーン!行成にも同情殺到
シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年10月20日 21時7分
吉高由里子が紫式部(まひろ)役で主演を務める大河ドラマ「光る君へ」(NHK総合・日曜午後8時~ほか)の20日放送・第40回では、一条天皇に突然の悲劇が勃発し、とりわけ次の東宮を巡る行成(渡辺大知)との約3分にわたる会話で塩野瑛久の迫真の演技が注目を浴びた(※ネタバレあり。第40回の詳細に触れています)。
冒頭はまひろの「源氏物語」に宮中が華やぐ様子から始まるも、一条天皇が体調を崩し、不穏な空気が。そもそもオープニングで木村達成演じる居貞親王が「三条天皇」に変わっていたこともあり、この時点で視聴者の間では「お上の体調が…」「忍び寄る死の音…」「一条天皇もそろそろ…」「長くなさそうだな…」と嫌な予感が漂っていたが、そこから一条天皇が心身ともに衰弱していくさまが克明に描かれた。
一条天皇の病状の重さを悟った道長(柄本佑)は、占いによる不吉な予兆が報告されたことで、いよいよ次の東宮を孫の敦成親王とするべく四納言を呼び寄せ、その意志を告げた。4人の中で唯一、次の東宮は一条天皇の第一皇子である敦康親王(片岡千之助)とすべし、と主張したのが行成。しかし、一条天皇から道長への口添えを頼まれると、苦渋の決断を下すことに。
「病に臥し、譲位も決まり、もはや己のために望むものはない。ただ一つ、敦康を東宮に」「どうかそなたから左大臣に」と行成に訴える一条天皇。行成は「お上の敦康親王様をお慈しみになる心、誠にごもっとも。この行成、ひたすら感じ入りましてございます」とその思いを受け止めながらも、「ならば……」とやや表情が和らいだ一条天皇に厳しい進言。「お考え下さいませ。清和天皇は文徳天皇の第四の皇子にあらせられたにもかかわらず東宮となられました。それはなぜか。外戚の良房公が朝廷の重臣であったゆえにございます。左大臣様は重臣にして、敦成親王様の外戚。敦成親王様が東宮になられる道しかございませぬ」と説いた。
そんな行成に、一条天皇はいまだかつてない気迫で「朕は敦康を望んでおる!」と声を荒げながら、「恐れながら、天の定めは人知の及ばざるものにございます」「敦康親王様を東宮とすること、左大臣様は承知なさるまいと思われます」と続ける行成に言葉をのみこむしかなかった。
3分以上に及ぶ1対1の緊迫のシーンだったが、一条天皇を演じる塩野が怒り、悔しさ、哀しさなど胸の内に渦巻く激情を表現。次第にあきらめの表情に変わっていき、行成が去ったのち悔し涙を流すさまには「一気に具合が悪くなってる…」「最期の願いが叶わないとは」「おいたわしい」「これじゃ死にきれない」「気力もなくなるわこれは…」「気の毒でならない」「歴代天皇、大体無念に終わる」「一条天皇の悔しく涙する姿、胸を打たれる」など心痛の声が相次いだ。
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