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筧利夫、「踊る大捜査線」時代は誰とも話せなかった 忘れられない室井&新城の初対峙シーン

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年10月28日 7時3分

 27年前の連続ドラマ「踊る大捜査線」をはじめ、劇場版シリーズで社会現象を巻き起こした「踊るプロジェクト」。12年ぶりとなる新作映画『室井慎次 敗れざる者』(公開中)にも出演している筧利夫(新城賢太郎役)は、最初のスペシャルドラマ「踊る大捜査線 歳末特別警戒スペシャル」からの参加だ。柳葉敏郎演じる室井のライバル的存在で、憎まれ役を務めた筧が、当時の心境と新城の裏話、そして室井=柳葉への思いを語った。

“室井弐号”として途中参加

 連ドラで出来上がっていたチームに途中参加するのは、ただでさえハードルが高いものだが、新城は室井を「田舎の猿」と呼ぶ態度の大きい警察官僚。連ドラ初期の冷徹だった室井を彷彿とさせる人物だった。「室井さんが初号機で僕が弐号機って言われるわけです。ものすごく気合入れていました」と力をこめる。「柳葉さんと初めての共演でしたから」と強調するのは、柳葉が所属していた一世風靡セピアに大きな影響を受けていたから。「劇団(第三舞台)にいた当時、セピアのダンスなどをひたすら研究してたんです。柳葉敏郎という名前から来る重圧たるや、相当なものがあります」と明かした。柳葉は、室井という人物像の形成に筧の芝居が大きく関与したと語っていたが、筧もまた、柳葉から大きなものを受け取っていたのだ。

 「不思議だなと思うのですが、柳葉さんは急に身長が高くなるんです。圧力というか、迫力で。去っていく後ろ姿とか、今回の映画でもありました。オーラの出し入れができるんだと思います」と筧。「今回も『容疑者 室井慎次』のときもそうでしたが、映画全編にずっと出てらっしゃるのに、観ていてぜんぜん飽きないんです。やりすぎないところでキープしていく方法論をお持ちなんだと思います。すごい俳優さんです」と敬意を表した。

 「当時の柳葉さんは、衣装部屋に入ってくる時から帰るときまで気合がパンパンに入っていて、柳葉さんと談笑するなんてありえなかった。今回の映画では警察を辞めているし、年齢を重ねられて丸みも出てこられてましたけど、それでもそんなにしゃべったわけではないです」と語る。「昔の現場では、僕も誰とも話さなかったですし、話せなかった。ほぼ初対面の方々に、キツい言葉を言い放たなきゃいけないわけですから、全部シャットアウトです。撮影が終わって衣装を脱ぐときは、役の皮をバリバリ剥いていくような感じがしました」と明かす。「ただ、いかりや(長介/和久平八郎役)さんだけは合間に話しかけてくださいました。うれしかったんですけど、新城に戻るのに時間がかかったのは困りました(笑)」と懐かしそうに語った。

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