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新たな「龍が如く」で描く“矛盾”を抱えた桐生一馬 武正晴監督が語る実写ドラマの狙い

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年10月26日 19時3分

 桐生について、武監督は「少し矛盾している主人公を描きたかった」と説明する。「桐生は劇中『俺たちは誰も殺さない』というセリフを放ちます。ヤクザは他律で、上からの命令は全て聞かなければならないところもありますが、(桐生が)そうではない主人公だったらどうだろうと思いました。『俺たちは誰も殺さない』と言い続けてヤクザを続けている。それが、2005年(のパート)で“反省”として出てきたりもします」

 一方、錦山については「もともとヤクザの世界に憧れているわけでもないけど、桐生と一緒にいることを選択したことで、変な運命に巻き込まれていく」と説明。同役を務める賀来と初めて会った時に、「夏休みが終わったら、急に変わってしまったヤツ」と伝えたという。

 「夏休み前とは全く変わってしまったような、急激に怖くなった男をどうやって表現するのか。(10年の間で)『一体何があったんだ?』という錦を描けないかと話して、賀来くんが『面白いっすね』と言っていたことを覚えています」

 もちろん、実写ドラマには原作ゲームのエッセンスも忘れない。「地下格闘技場のシーンであったり、桐生が初めて“あの服”を着るタイミングなど、(原作ファンに向けて)そういったシーンも用意しています」

 武監督はまた、普段ゲームをしない視聴者の反応も気になるという。「(原作ファンと新規層の)バランスをどう取るのか。お客さんたちの反応がどういう風に出るのかは、まだ想像がつきません。まずは、実際に観ていただいて、(反応を)楽しみにしたいです」と期待を寄せていた。(取材・文:編集部・倉本拓弥)

Amazon Originalドラマ「龍が如く ~Beyond the Game~」第1話~第3話は Prime Video にて世界独占配信中(第4話~第6話は11月1日に配信/全6話)

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