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『室井慎次』緒方の“あのセリフ”は甲本雅裕のアドリブ!室井との胸アツ再会シーン秘話【ネタバレあり】

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年11月2日 7時4分

 27年前に放送された連続ドラマ「踊る大捜査線」の第1話から、緒方薫役で出演していた俳優・甲本雅裕。湾岸署の立ち番警官からはじまり、「踊るプロジェクト」12年ぶりの最新映画『室井慎次 敗れざる者』(公開中)では、驚きの姿で再登場した。緒方として帰ってきた甲本が、社会現象を巻き起こした大ヒットコンテンツとの関わり、最新作の出演秘話を語った。(以下、『敗れざる者』のネタバレを一部含みます)

「自分の中では永遠に管理官です!」はアドリブだった

 甲本自身、室井慎次(柳葉敏郎)が主人公の映画が製作されるという噂は聞いていたという。実際に出演の話が来たときは「緒方は勝どき署の総務課長兼捜査資料管理室室長だったのに、どうやって出演するんだろうと思いました。怪我で現場を離れているという設定だったし……」と懸念したという。「踊る」の世界観を描く映画は12年ぶりだが、2018年から2020年にかけてドラマ「警視庁捜査資料管理室」シリーズ(BSフジ)が制作されており、緒方は上記の役職で同作に出演していたのだ。

 「台本をいただいたら(緒方の所属が)捜査一課だったので、僕が一番びっくりしました。何回か台本を見直しました。緒方、どうやってここまで来たんだって(笑)。真面目にやってたんだなってうれしくなりました」と甲本は感慨深げに語る。「亀山(千広)プロデューサーにも『いろいろなところを経て緒方は出世したんだ。それを踏まえてカッコよく頼むよ』と言っていただいたのですが、本を受け取ったときから、室井さんに会えるんだ! という思いしかなかったです。実際に室井さんを前にしたら、僕が出世したとか、室井さんが警察官であろうがなかろうが、そんなのもうどうでもよくなって(笑)。ずっと変わらない関係性ってあるんだと思いました」と力説。「自分の中では永遠に管理官です!」という緒方の元気な台詞は、甲本から出たアドリブだったという。

 連ドラ時代、室井は管理官として湾岸署に臨場しており、緒方はそれを遠くから眺める立ち位置だった。「警察官僚はたくさんいて、室井さんも上と下の板挟みになって大変な思いをしていたんだって、頭ではわかるんです。ですが、所轄にいた僕からしたら、室井さんが頂点。一番上なんです」と述懐。「柳葉さんはすごくあったかい話をしてくださるんです。でも、室井さんになると管理官を崩さない。柳葉さんという人とは別に、室井管理官がいるんです」と素直な心境を明かした。

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