1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 映画

「踊る大捜査線」遠山俊也、森下は“僕の恩人” ライバル・緒方がいなければ「生き残れなかった」

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年11月11日 7時3分

度肝抜かれた連ドラ最終話

 27年間で思い出深いシーンはどこなのか。「室井さんときりたんぽ鍋を食べる約束を交わすやりとりと、それを引っ張った『敗れざる者』でのシーンを別格とすれば、第9話冒頭のビルから飛び降りようとする青年(つぶやきシロー)を止めようとしている一連のシーンです。未来に大きく羽ばたけ、いや羽ばたいちゃダメだとか、勝手にアドリブで言っていたんですけど、あれは本来、甲本ちゃんの役だったんです。僕の別のシーンとテレコ(入れ替え)になった。珍しいし楽しかったのでよく覚えています」

 さらに「連ドラ最終話の最後のほうで、お店の全員が捜査員で、銃を出したところも印象深いです。台本読んでいたはずなのに、あれは度肝抜かれました」と思い返した。「でも、そもそも連ドラの湾岸署のセットもすごかったんです。フジテレビがお台場に移って最初のドラマで、天井のある広いセットを組んで。気合入っているなドラマだな、一役者としても頑張らないとなと思いました」と語る。通常、ドラマのセットは照明や機材の関係で天井はつけないのだが、カメラワークなどを自在にしたいという意向で湾岸署には天井があったのだ。

 森下は前述の約束があるため室井にあこがれているが、同時に「現場の人間として青島さんを敬愛していました。演じる織田さんは、ものすごく熱心な役者さんでした」と証言。「『踊る』は撮影が長くて、役者さんの中には、朝、入ってきた瞬間に『今日は何時に終わるかな』って(笑)。それは俳優としても人間としてもふつうの感覚なんです。でも織田さんは『早く帰りたいですか? 僕はずっと現場にいたいです』『現場、楽しくてしょうがないです』って本当に心からおっしゃっていました。後にも先にも、そんなことを言う役者は、僕の知る限り、織田さんだけです」と明かした。

森下は“恩人”、「踊る大捜査線」は“財産”

 なぜ「踊る」がこんなにも人々から愛されたのか。「やはり、細かい部分を大事にして、ファンの方に楽しんでいただけているからじゃないでしょうか? 『踊る』は昔から、ものすごく熱心なファンの方がたくさんいらっしゃいます。僕はネットとかぜんぜんわからなかったけど、君塚(良一・脚本)さんや本広監督はそれをちゃんと先取りして、そこで応援してくださる方々を大事にしていました。いまもそうですよね。当時すごく驚いたのは、ネットでエキストラさんを募集すると何百人、何千人と来てくださるんです。いまならネットの力のすごさもわかりますが、あの頃はぜんぜん。『え、みなさんギャラ無しなの!?』って(笑)」と笑う。「しかも、みなさん暴走しないで、ちゃんと作品を壊さないいい仕事をしてくださる。すごいことですよね」と感心していた。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください