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米倉涼子、「ドクターX」大門未知子との別れ「怖くなかった」シリーズ完結は前向きな決断

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年12月1日 7時10分

 国民的医療ドラマであり、そのカッコよさと潔さから絶大な支持を得ている外科医・大門未知子の活躍を描く「ドクターX ~外科医・大門未知子~」(2012~)が、『劇場版ドクターX』(12月6日公開)で完結を迎える。フィナーレを飾る映画で描かれるのは、未知子の知られざる過去に迫るエピソードゼロ。12年にわたり未知子を演じてきた米倉は、どんな思いでラストの選択を下したのか。

大門未知子は一生の宝物

 未知子との別れを決意したことについて、米倉は「毎シーズン、ファイナルだと思って演じていましたから、そんなに怖くなかったです」とにっこり。そのうえで、「やはり大門未知子は、みなさんの記憶の中で、カッコいい存在でありたいと思うんです。でも、私たちは歳も取るし、いつまでも素足にミニスカートは恥ずかしい(笑)。多くの方にご期待いただけたのでここまで続けてこられましたし、未知子は一生の宝物ですけど、自分としてはもうそろそろ、新しい一歩を踏み出したい」と前向きな決断だったことを明かした。

 未知子を演じる中で、学ぶことも多かった。「医療のことを考えるようになりました。私自身、体調を崩してお世話になったこともあり、お医者さんがご苦労されていることや、特にまだまだ男性社会なので、女性の先生が頑張っていることなど、興味を持つポイントがだいぶ変わりました」と打ち明ける。

 さらに、「未知子は一見冷たく見えるけど、それにはネガティブな部分がなく、前しか向かないからです。病気の原因を考え、患者に真摯に向き合うのは医者の鑑だと思いますし、人の鑑ですよね」と未知子の人間性をうれしそうに褒め、「私自身は完璧ではないし、失敗ばかり。意外と不安症だったりネガティブだったりするので、プライベートでも未知子みたいな人間でありたいなと思います」と憧れを語った。

人生には「苦労と経験」が必要

 今作では、未知子の困難な半生も描かれている。「彼女は苦労しているけど、ちゃんと前に進むための苦労なんです。彼女は天才に見えますが、決してそうではなくて、経験と苦労を重ねてここまでになった。だから私は、この映画を若い方に観てほしいなと思っています。人生、誰にとっても簡単なことなんてないんだ、苦労と経験が必要なんだって、私自身、勉強になりました」

 テレビシリーズは「面白いな、これ」「ゲストも豪華!」と改めて思いながら、再放送などを観ているという。「撮った直後は客観的に反省しかないんですけど、12年も経つとふつうに楽しめます。ここでお風呂のV字足上げをやっちゃったのかーとか(笑)」と素直に感想を語った。

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