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米倉涼子、「ドクターX」大門未知子との別れ「怖くなかった」シリーズ完結は前向きな決断

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年12月1日 7時10分

 また、劇場版にお馴染みのキャストが勢ぞろいしたことについては、「多方面で活躍されている方ばかりなので、本当にありがたいです。共演のみんなが、私を一匹狼にしてくれました。1人では作れないんですよ、一匹狼は」と感謝を捧げた。「(森本光役の田中)圭くんなんて、ほかでは主役を演じたりするのに、12年前と同じ新米みたいな立ち位置で参加してくださって。みなさんがものすごくしっかりした土台を作ってくださったから、未知子は立てていたのです。今回は、私の体調が万全ではなかったのが悔しいところですが、だからこそ逆に、みんなが『もっともっと!』と押し上げてくれました」

西田敏行さんが嫉妬した、岸部一徳との関係性

 今作では、未知子の師匠でもある神原晶(岸部一徳)が大きな危機に陥る。「『この作品を成功させるためには』と一徳さんが本当にいろいろ考えてくださいました。海辺で倒れているシーンでは、そんなことしなくてもいいのにわざわざ水をかぶる態勢になってくださって。あとから、『息が出来なくてパニックになりそうだった』っておっしゃっていましたけど(笑)」と裏話を明かす。

 米倉と岸部の仲の良さは周知の事実だが、その関係性は「全部をお鍋に入れてミキサーで混ぜちゃった感じです。未知子と晶さんも、私と一徳さんも全部(笑)」と親密を超えた間柄を言葉にした。「父娘みたいな感じですけど、本当の親子を超えている関係だと思います。いつだったかは忘れましたが、温泉のロケがあって、背中を流しに行った記憶があります。私の撮影は終わっていたので、未知子としてではなく、米倉としてね(笑)」

 「でも、劇中の晶さんが自分の腕をまくって血を抜くシーンで『この腕カッコいい』って胸キュンしました。そんなふうに、ちゃんと男性としても見られますから、年の離れた恋人同士役とかも大丈夫です」と笑う。そして、「一徳さんとは2人でデートもするんです。でも、これを言うとトシちゃん(西田敏行)がすっごい嫉妬するから、内緒にしていましたけど(笑)」と今シリーズで存在感のある敵・蛭間重勝を演じ、先ごろ逝去した西田さんとの関係も明かした。「一徳さんは西田さんを役者としてとても尊敬していて、素敵な関係でした。もちろん私もそうです。西田さんの近くでお芝居をご一緒できて、幸せでした」

 未知子を経験した米倉は、今後どんな活躍をしていきたいのだろうか。「役者であるならば、いろいろなタイプの役を演じたいですけど、私に求められているものもあるし、体はひとつしかないから、ゆっくり決めていきたいです」と明かし、「ずっと主役でやらせていただいていますけど、脇役として主役をお支えするとか、影の重要人物とか、そういう挑戦もしてみたいです」とこれからの展望を語った。(取材・文:早川あゆみ)

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