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「SHOGUN 将軍」日本人プロデューサーが求めた「正しい選択」 歴史的快挙の裏側&シーズン2の展望【インタビュー】

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年11月15日 12時10分

 米テレビ界最高の栄誉とされる第76回エミー賞で、作品賞(ドラマシリーズ部門)を含む史上最多18部門を制覇し、歴史的快挙を達成したドラマ「SHOGUN 将軍」。受賞を記念して、第一話&第二話が全国の劇場にて期間限定で公開される。劇場上映にあたり、同作のプロデューサーを務めた宮川絵里子(エリコ・ミヤガワ)がインタビューに応じ、「長い道のり」だったというエミー賞までの旅路、制作が予定されているシーズン2への期待を語った。

 真田広之が主演&プロデューサーを務めた「SHOGUN 将軍」は、天下分け目の「関ヶ原の戦い」前夜を舞台に、歴史上の人物にインスパイアされた主人公・吉井虎永(真田)ら戦国武将たちの陰謀と策略渦巻くドラマを描いた全10話のシリーズ。宮川は真田と共にプロデューサーに名を連ね、オーセンティック(本物志向)な時代劇を目指して、日本人&現地のスタッフと共に奮闘した。

なぜ「SHOGUN 将軍」は全米で社会現象化したのか

 今年2月にディズニープラスで配信開始となった同作は、ロサンゼルスやワシントンDCはもちろん、日本でもプレミアが行われた。各地の好反応で手応えを掴んでいたという宮川は、全米最大のスポーツイベント「スーパーボウル」での出来事で、「SHOGUN 将軍」が現地で認められたという確信を抱いた。

 「スーパーボウル(のハーフタイム)でCMが流れたんです。ものすごくお金がかかることですし、普通は『スター・ウォーズ』ですとか、老若男女が楽しめる大作のスポット映像が流れる枠です。ディズニー/FXがそこに仕掛けてくれたこと、それもディズニーのトップのサインがないとできないことだと思うので、その時にそのレベルの作品として認めていただけたんだという実感がありました」

 「SHOGUN 将軍」はアメリカで社会現象を巻き起こし、ビルボードには虎永のビジュアルが大々的に掲示されるなど、日本の時代劇が現地の人々を虜にした。「いろんなことが重なったと思うんです」と切り出した宮川は、ハリウッドの熱狂ぶりを以下のように分析した。

 「GOサインを出したFXの方たちを虎永に例えれば、風を読み、時を待って(作品を)仕掛ける(人たち)。ストリーミングがコロナ禍で一気に浸透して、世界中の視聴傾向が民主化し、面白いものがあれば観るようになりました。字幕への抵抗感もなくなったので、『パラサイト 半地下の家族』『イカゲーム』といった(非英語圏の作品も)面白ければチャンスがあることを知りました。日本文化も(アメリカに)かなり浸透しています。そういった、いろいろな織り重なった結果です」

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