町田啓太、まひろに逆襲される公任は「クセになっている」 互いに知らない不思議な縁
シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年11月18日 7時15分
吉高由里子が紫式部(まひろ)役で主演を務める大河ドラマ「光る君へ」(NHK総合・日曜午後8時~ほか)で平安中期の公卿、歌人の藤原公任を演じる町田啓太。主人公・まひろにとって公任は“好ましくない”人物として描かれているが、町田と吉高は連続テレビ小説「花子とアン」(2014)や映画『きみの瞳が問いかけている』(2020)などでたびたび共演しており、気心の知れた仲。「光る君へ」での数少ないながら強烈な共演シーンについて、町田が振り返った。
町田演じる公任は、関白・藤原頼忠(橋爪淳)を父に持つエリートで、同い年の藤原道長(柄本佑)とは少年期より友情を育む一方でライバル関係にあった。後に父が隠居し後ろ盾を失ってからは人生が大きく変化していくこととなるが、初期の自信に満ち溢れていたころの公任を、町田はこう振り返る。
「エリート街道まっしぐらで何も疑うことのない青年だったので、そのころの勢いに関しては三郎(道長の幼少期の名)との対比も含め、思いっきり出せたらいいなと思っていました。公任からすると本気で自分が一番だと、ただただ思っている。ひけらかしているような感じもありますし、嫌味ったらしいというか、そこまで言っちゃうんだみたいな正直過ぎるところもあったりしましたけど、一切悪びれていない感じがあったので、逆に気持ちよく見せられたらいいなと。少し面白みが出ればいいなと思っていました」
そんな自信に満ちあふれていた公任の心無い一言に、人知れず傷ついていたのがまひろだ。第7回で道長、公任、斉信(金田哲)らと打毬(だきゅう)が行われたのち、公任と斉信が姫たちの品定めをするシーンがあった。その際にまひろもやり玉にあがり、公任が「あれは地味でつまらん」「女ってのは本来、為時の娘みたいに邪魔にならないのがいいんだぞ。あれは身分が低いからダメだけど」「女こそ家柄が大事だ。そうでなければ意味がない」など言いたい放題。まひろが偶然この会話を聞いてしまい、心が折れるという展開だった。そうとは知らない公任は後にまひろの書いた「源氏物語」をいたく気に入り、関心を寄せることとなる。
まひろと公任が初めて言葉を交わしたのは第33回。左大臣・道長の依頼を受けて「源氏物語」を書くために藤壺に上がり、中宮・彰子(見上愛)の女房として働き始めたころ、公任が斉信と共にまひろの局を訪ねる。この時、二人は彰子の女房たちが「頼りにならない」と悪口を言い出し、それを聞いていたまひろがかつての恨みを晴らすかのように「わたしのような“地味でつまらぬ女”は己の才を頼みとするしかございませぬ。左大臣様のお心にかなうよう精一杯励みます」と“逆襲”した。
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