「光る君へ」まひろと周明が再会する市場、何が売られている?見れば見るほど沼る美術の裏側
シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年11月24日 20時55分
吉高由里子主演の大河ドラマ「光る君へ」(NHK総合・日曜午後8時~ほか)の24日放送・第45回より、主人公・まひろ(紫式部/吉高)が大宰府に向かうこととなり、かつてまひろを裏切った宋の見習い医師・周明(松下洸平)との再会が描かれた。ドラマの美術を監督する山内浩幹チーフデザイナーと、大宰府のセットデザインを担当した枝茂川泰生デザイナーが、「歴史公園えさし藤原の郷」でのロケも交えた美術の裏側を語った。
松下演じるオリジナルキャラクターの周明が登場するのは、6月16日放送・第24回以来。まひろは「源氏物語」を娘の賢子(南沙良)に託した後、「源氏物語」の中で描いた場所、そして筑前守・大宰少弐として亡き夫・宣孝(佐々木蔵之介)が暮らしていた大宰府に赴く。まひろは、そこで周明と20年以上ぶりに再会する。
まひろと周明が再会したのが、大宰府の市。市は、「えさし藤原の郷」の政庁北側広場を使って既存の朱塗り建築を借景にレイアウト。亭(東屋)を中心に、 唐風家具や陶器、薬種、文房具、化粧品などの露店が立ち並び、柳や竹、太湖石を配した中国色の植栽などで平安京との違いを出している。
山内は「まひろが政庁に行く前にここを訪れます。平安京で育ち、さまざまな市を歩いてきたまひろですが、それらとは全く違った風情にしたいというのがまずありました。チーフ演出の中島由貴も国際色豊かな大宰府を表現したいということで、 市も異国情緒漂う感じにデザインしています」とコンセプトを説明する。
大宰府編では「赤」をテーマカラーとしているが、それは市にも踏襲されている。枝茂川は「赤い傘に関しては清明上河図(せいめいじょうがず)という、北宋時代の町並みを描いた中国の絵巻がありまして、そこに描かれた画を参考にイメージしています。露店の屋根の幕や、亭も赤くしています。さらに、ここにも梅ヶ枝餅、梅文様の装飾など、大宰府を象徴する梅を随所に散りばめています。梅ヶ枝餅は、当時存在したのかリサーチして風俗考証の佐多芳彦先生にもご相談したところ、餅好きの菅原道真に老婆が梅の枝に餅を刺して贈ったのが始まりという逸話もありましたので、もしかしたらあったかもしれないということで飾ることにしました。枝は本物ですが、餅は本物を使うわけにいかないので紙粘土で作っています。あと、乙丸(矢部太郎)が化粧品屋できぬ(蔵下穂波)に紅を買うシーンが出てくるのですが、品物の下の敷物に梅の文様を入れたり、梅の形をした髪留めがあったり、こういったところも装飾スタッフが梅を意識して飾ってくれました」とディテールに触れる。
-
- 1
- 2
この記事に関連するニュース
-
吉高由里子“まひろ”、道長との“別れ”に「最後はばっさり」…「光る君へ」45話
cinemacafe.net / 2024年11月24日 22時0分
-
「光る君へ」美術チーム 国際色豊かな大宰府の市を表現 露店には「まひろゾーン」と「周明ゾーン」
スポニチアネックス / 2024年11月24日 20時46分
-
まひろは太宰府で周明と再会し失踪した真実を告げられる/「光る君へ」第46回あらすじ
日刊スポーツ / 2024年11月24日 20時46分
-
NHK大河ドラマ「光る君へ」第46話あらすじ まひろ(吉高由里子)が周明(松下洸平)、双寿丸(伊藤健太郎)と再会 国を揺るがす有事勃発
iza(イザ!) / 2024年11月24日 20時45分
-
『光る君へ』第46回 周明が”失踪した真相”を明かす【ネタバレあり】
ORICON NEWS / 2024年11月24日 20時45分
ランキング
-
1柳葉敏郎「暴れまくっていた」ドラマロケ地で謝罪「ぐちゃぐちゃにして帰ってしまいまして」
スポニチアネックス / 2024年11月24日 16時14分
-
2篠原涼子・市村正親の長男が警察ザタ!三田佳子の二男ら“お騒がせ2世”化を危ぶむ声も
女子SPA! / 2024年11月24日 15時47分
-
3上沼恵美子 PayPayの衝撃のチャージ額明かす スタジオ驚がく「30万でドキドキします!?」
スポニチアネックス / 2024年11月24日 15時57分
-
4水卜ちゃんも神田愛花も、小室瑛莉子も…情報番組MC女子アナ次々ダウンの複雑事情
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年11月24日 9時26分
-
5黒木メイサ 薄すぎる?メイクで新たな魅力発見「吸い込まれそうな瞳」「10歳は若く見える」と変化に驚きの声続々
スポーツ報知 / 2024年11月24日 19時29分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください