『踊る大捜査線』完結編から12年…なぜ今“最後の室井慎次”を描いたのか 亀山千広Pが背負った責任
シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年12月1日 6時54分
27年前にはじまった連続ドラマ「踊る大捜査線」の人気は、劇場版1作目『踊る大捜査線 THE MOVIE 湾岸署史上最悪の3日間!』で爆発、2作目の『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』が残した邦画実写日本一の記録は、いまだに破られていない。シリーズを立ち上げ、けん引したのが、脚本の君塚良一、本広克行監督、そして亀山千広プロデューサーだ。2024年、「踊るプロジェクト」12年ぶりの新作映画『室井慎次 敗れざる者』『室井慎次 生き続ける者』が2か月連続で公開されたが、なぜいま、室井慎次の物語をつづったのか。亀山プロデューサーがインタビューに応じ、新作の立ち上げから衝撃の結末について語った。(以下、『敗れざる者/生き続ける者』のネタバレを含みます)
それは1通のメールからはじまった
12年前、劇場版4作目の『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』を最後に製作の現場を離れ、社長業に専心していた亀山プロデューサーは、君塚からの久々のメールを受け取るまで、再びプロデューサー業に舞い戻ることになるとは想像していなかったという。「いきなり『室井に決着をつけたい』『また本広監督と3人で仕事がしたい』とご連絡をいただいて。『THE FINAL』以来、まったくお会いしてなかったので、驚いて『どういうことですか?』とお話に行きました」と亀山プロデューサーは当時を思い返す。
「君塚さんは、室井慎次というあれだけの男を中途半端にしたままでいいのかということと、演じる柳葉(敏郎)さんの役者としての幅を室井があることで狭めているのではないか、ということをおっしゃいました。ドラマ『教場』を書かれたこともあって、改めて考えられたのだと思います」と亀山プロデューサーは証言する。「そして、室井に対するその責任は、作った我々3人にある。僕は現場を離れた身なので『踊る』を背負わなくていいというのは、無責任だよなというのを、君塚さんに突き付けられた気がしました」
“最後”とされた劇場版4作目のラスト、室井は組織改革委員会の委員長として改革に乗り出しており、青島(俊作/織田裕二)らも新しい事件に向かっていた。つまり、「終わり」ではなく「はじまり」だった。「規律を作っている側にいた室井さんについて、きっちり終わらなかったのは単なる責任逃れだったと、君塚さんは考えられたのでしょうね。まったくその通りだと思いました」と亀山プロデューサーは述懐する。
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