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松下洸平、「光る君へ」周明はまひろを愛していたのか?大河初出演で挑んだオリジナルキャラは「異質さ」がキーに

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年12月8日 20時45分

 まひろと再会した際、周明は「俺のこと、恨んでないのか?」と20年前にまひろを傷つけた贖罪の想いを吐露しつつ、道長(柄本佑)の元を離れ、物語を書く気力もないまひろの支えになろうとする。「まだ命はあるんだ、これから違う生き方だってできる」「お前がこれまでやってきたことを書き残すのはどうだ?」「松浦(まつら)にまで行きたいと思った友のこととか、親兄弟のこととか、何でもよいではないか」と励ます姿は、20年前とは別人のようだ。こうした変化について、松下はどのように捉えたのか。

 「まひろと別れてからが彼の新しい章の始まりだったと思うのですが、最終的に今いる場所が、彼にとって心安らぐ場所になっていたはずで。お芝居をする中で、(チーフ演出の)中島(由貴)監督から“あの頃の周明とは違って、憑き物の取れたような少し優しいおじさんでいてほしい”とも言われました。当時は自分の使命であったり、生きる意味や場所がないことへの葛藤、そういったものが渦巻いていたから、どこか人を寄せ付けないところがあったと思います。まひろに対しては笑顔で優しく接していたけれど、それも偽りの姿だったと思うと、今はそういったしがらみはないので。最後、大切な人を守り、命を落としたというのは、まひろに想いを伝えられなかったことに唯一悔いが残るでしょうけれど、彼にとっては最良とは言えないかもしれないけれど結果的に良かったんじゃないかなと思っています。悲しい死ではあるけれども視聴者の皆さんにもそういう風に思っていただけたらと思いますし、最後は大切な人の前でその人に触れながら逝ったことに、周明も天国でよしとしようと思っているんじゃないかなと」

 第46回のラスト、異国の勢力が襲来し、周明はまひろをかばって射貫かれ、命を落とした。前の場面では、松浦に発とうとするまひろに「松浦に行って思いを果たしたら必ず大宰府に戻ってきてくれ。その時に話したいことがある」と告げていたが、彼にまひろへの恋心はまだあったのか。そして「話したい」こととは何だったのか?

 「恋心はあると思います。久しぶりに再会して、年を重ねて位も変わり、激動の人生だったとは思うけれど、当時の周明が知っているまひろのままで。政庁で飲んだことのない宋の茶に興味津々の様子を見て“あぁ、この顔懐かしいな”と思いましたし、二十数年前、自分の気持ちに気づけなかったぶん、再会してあらためてとても素敵な人だなと。独り身だということも知って、もちろん道長のこともあるし、いろいろなことがあるけれど、最後は自分の想いを伝えて死にたかったでしょうね。まひろが戻ってきたら一緒になろうなのか、一緒にいたいなのか、そこまで具体的な話をしたかったわけではない気がしていて。ただ、彼女を大切に思っているということ、あの日裏切ってしまったことや傷つけてしまったことの懺悔と共に、離れたことで気づいたまひろのことが好きだという想いを、ちゃんと言いたかったんだと思います」

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