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見逃せない2025年注目の邦画10選

シネマトゥデイ 映画情報 / 2025年1月1日 7時11分

 このところアニメを中心にメガヒットが生まれている邦画。もちろん2025年もアニメの注目作がたくさんあるが、一方で今年は見ごたえのある実写作品がいくつも待機している。俳優にとっての当たり役が誕生する一年になるかもしれない。(斉藤博昭)

『敵』1月17日公開

 2024年の第37回東京国際映画祭で、日本映画として19年ぶりの東京グランプリを受賞。『桐島、部活やめるってよ』などの吉田大八の最優秀監督賞、超ベテランの長塚京三の最優秀男優賞と合わせて3冠を達成したことで注目を浴びた。筒井康隆の同名小説を原作に、陰影深いモノクロ映像で描かれるのは、妻に先立たれ、一人暮らしを続ける77歳の元大学教授の日常。日々の食事や編集者との仕事、教え子やバーで出会った若い女性との妖しい関係といったエピソードが描かれるが、やがて現実と非現実のボーダーが曖昧になり、とにかく不思議な感覚に引きずり込まれる野心作。いま最も勢いのある河合優実も共演。

『悪い夏』3月20日公開

 『東京リベンジャーズ』シリーズなど出演作が次々と話題になり、いま俳優として絶好調の波に乗っている北村匠海。この春スタートのNHKの連続テレビ小説「あんぱん」のメインキャストでさらに人気が高まりそうだが、そのタイミングで公開されるのが本作。彼が演じるのは、市役所の生活福祉課勤務の主人公。真面目に働いてきた公務員が、ある生活保護受給者との出会いをきっかけにズルズルと“闇堕ち”する衝撃の運命が展開していく。出てくるキャラがクズとワルばかり。監督の城定秀夫は、俳優の実力を一段も二段も引き上げる名手なので、北村が新境地をみせれば今年の主演男優賞も夢じゃない!?

『実写版 ゲッターロボ』春公開

 原作・永井豪、作画・石川賢で1970年代にコミック、およびテレビ放映のアニメで大人気を呼んだ作品が誕生50周年を記念して待望の実写化。ロボットの合体や変形がフィーチャーされ、複数のマシンにそれぞれ操縦者が乗り込み、一つになって戦うスタイルは、その後の多くの作品やキャラクターに影響を与えた。実写化に向けてクラウドファンディングが行われるなど、ファンの熱い支援が作品にどのように生かされたのか。現段階でもその内容、キャストなどの情報が解禁されていないので、2025年のサプライズ的な作品と言える。

『国宝』6月6日公開

 吉田修一の小説が映画化されると常に注目されるが、この原作は彼が3年間にもわたって歌舞伎の世界に出入りして執筆した渾身の力作。吉沢亮がヤクザの家に生まれながら歌舞伎の世界に入る主人公・喜久雄を演じ、歌舞伎の名門の跡取り息子の俊介に横浜流星のほか、渡辺謙、寺島しのぶら豪華キャストが集結した。伝統芸能の世界を背景に、喜久雄と俊介が芸を磨き、やがて国の宝といわれる役者になるという重厚で壮大なストーリーが展開。監督の李相日は『悪人』『怒り』に続いての吉田作品。2025年を代表する、まさに“国宝的”傑作となる可能性を秘めた一作。

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