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「光る君へ」最終回、まひろと道長の“別れ”の裏側 チーフ演出・中島由貴「撮っていて泣けた」

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年12月15日 21時0分

 吉高由里子が紫式部(まひろ)役で主演を務める大河ドラマ「光る君へ」(NHK総合・日曜午後8時~ほか)が15日、最終回を迎えた。最終回では主人公まひろと、深い関係にあった藤原道長(柄本佑)との永遠の別れが描かれたが、シーンの裏側をチーフ演出の中島由貴が語った(※ネタバレあり。最終回の詳細に触れています)。

 大河ドラマ第63作となる「光る君へ」は、紫式部の生涯を、平安貴族社会の最高権力者として名を馳せた藤原道長との深い関係を軸にオリジナル脚本で描いたストーリー。脚本を、大河ドラマ「功名が辻」(2006)や、吉高と柄本が出演したドラマ「知らなくていいコト」(2020・日本テレビ系)などラブストーリーの名手としても知られる大石静が務めた。

 本作のチーフ演出を務めた中島にとって、大河ドラマに携わるのは1996年の「秀吉」(竹中直人主演)、2012年の「平清盛」(松山ケンイチ主演)に続いて3度目。10月25日にクランクアップを迎えた。主演の吉高は、その際に中島が号泣していたことをインタビューで明かしていたが、どんな心境だったのか。

 「(撮り終えて)安心した気持ちもあったと思うし、何よりもその場が温かかったからだと思います。まひろと道長、二人のシーンを撮り終えて その収録に来てない俳優たちやスタッフたちも集まってくれてたんです。泣くつもりはなかったんですけど、まず柄本さんに花束を渡し、柄本さんの最後の挨拶を聞いている段階で泣けてきて。確か、現場の雰囲気が良かったというようなことを話されていて、しかも訥々と。その後、泣いたまま吉高さんに花束を渡したら、吉高さんもつられて泣いてしまって。吉高さんには泣いてほしかったんですけど、彼女は“ここで泣くつもりはなかったのに……”とおっしゃっていて(笑)。スタッフさんたちがみなニコニコしていたので、そんな彼らの空気に押されて涙が出た、というのもあります」

~以下、最終回のネタバレを含みます~

 なお、最後に撮影したのはまひろが死にゆく道長に寄り添い、物語を読み聞かせるシーン。道長の妻・倫子(黒木華)に「どうか殿の魂をつなぎとめておくれ」と懇願されたまひろが道長のもとに駆け付けると、道長の目はもう見えておらず、まひろの手を探って握る。「この世は何も変わっていない……俺は一体何をやってきたのであろうか」と悲観する道長に、まひろは「戦のない泰平の世を守られました。見事なご治世でありました」「それに源氏の物語はあなた様なしでは生まれませんでした」と語りかける……。スタッフの気配りもあり、二人が永遠の別れに向かっていくシーンで終えるようスケジュールが組まれ、撮影最終日は一日中二人きりのシーンを撮ったという。中島は「撮っている間、ほぼずっと泣いていた」と振り返る。

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