「光る君へ」月を撮影したのは元NHKのカメラマン!チーフ演出がまひろと道長と月を語る
シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年12月16日 6時2分
15日に最終回を迎えた吉高由里子主演の大河ドラマ「光る君へ」(NHK総合・日曜午後8時~ほか)が15日、最終回を迎えた。平安時代に、のちに1000年の時を超えるベストセラーとなった「源氏物語」を書いた紫式部(まひろ/吉高)の生涯を、時の権力者・藤原道長(柄本佑)との関係を軸に描いた本作では初回から後半に至るまで、まひろと道長がそれぞれ月を見上げる描写があった。この意図について、チーフ演出の中島由貴があらためて語った。
大河ドラマ「功名が辻」(2006)や、社会現象を巻き起こした「セカンドバージン」(2010)、吉高と柄本が共演したドラマ「知らなくていいコト」(2020・日本テレビ系)などラブストーリーの名手としても知られる大石静がオリジナル脚本を手掛けた本作。まひろと道長の出会いは幼少期、川辺でのこと。飼っていた鳥が逃げてしまい、べそをかいていたまひろ(落井実結子)を、三郎(道長の幼名/木村皐誠)が慰めた。まひろは下級貴族、三郎は上級貴族と身分の差がありながらも二人は惹かれ合い、互いに別の相手と結婚してからも数奇なめぐり合わせから絆が絶たれることなく、秘密の関係は続いた。
月を見ては互いを思っているかのようなまひろと道長。二人の強い結びつきの象徴ともとれるこの描写を盛り込んだ経緯を、中島はこう話す。
「おそらく大石さんのアイデアだったと思うのですが、本打ち(台本の打ち合わせ)の段階で同じ月を見ている画を入れたいと。二人はなかなか一緒にいられないので、月を介して通じるといったような。月が片割れ、のようなニュアンスです。直接言葉を交わせないのだけれども間接的に思い合うというのは初回から決めていたことで。それが大人になっても引き継がれていくっていう流れだったと思います」
月を撮影したのは、元NHK職員のカメラマン渡邊雅己。渡邊と旧知の仲であるドラマの編集担当スタッフを介して依頼したという。
「現在は北海道に住んでいらっしゃる方で、もともとドキュメンタリー系のカメラマンをされていたとのことですが、自然や天体も撮っていらっしゃって。人工の光が届かないところまで足を運んでいただき、本当にたくさんの月を撮っていただきました。雲がかかっているもの、三日月、半月、満月……。上弦、下弦、大きさのバリエーション、月の他にもタイムラプス(※一定の間隔を空けて撮影した画像をつないで動画にすること)で夜空や雲、北斗七星も撮ってくださいました。月を見るシーンはあらかじめ台本に書かれているので、その時々でどの月にするのかを考えて映像にはめていった感じです」と中島は撮影の裏側に触れる。
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