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昭和特撮アクションを支えた「大野剣友会」レジェンド集結に海外ファンも熱視線 変身ポーズ秘話など貴重エピソードに沸く

シネマトゥデイ 映画情報 / 2025年1月30日 18時2分

 大野剣友会が本格的な現代劇アクションを手がけたのは1969~1971年に放送されたドラマ「柔道一直線」(TBS)だった。しかし、当時の話を2人に聞こうとするも「覚えてないなぁ」。その理由として「『仮面ライダー』とか『柔道一直線』に入ってから2年間は仕事がないわけだから。あの時はどうでした? と言われても、けいこをしていた思い出しかない」という中屋敷。実は岡田によると、「柔道一直線」の前にも、剣友会の先輩たちと一緒にドラマ「キイハンター」「日本剣客伝」などに参加していたという。そんな「柔道一直線」の現場も、「何にも考えてない。朝入って、おはようさんってなもんだよな。だからとにかく余裕がない。無我夢中にやるしかなかったね」と振り返ると、中屋敷も「そうそう!」と深くうなずいていた。

 その後「仮面ライダー」の現場に入ることになるが、中屋敷は、面をつけて芝居をすることに「嫌だったね」と正直な思いを告白する。「役者になりたくて入ったのに、顔を隠してやりたいとは思わなかった。今の若い子ってスーツアクターにあこがれて、そういうものをやりたいという人はいるみたいだけど、俺たちの時代は誰もいなかった。それは仕事としてギャラをもらえるから。そんなスタートだよね」。

 とは言いながらも、大野剣友会のメンバーたちは、視聴者を楽しませるために、命がけのアクションに取り組んでいた。その中のひとつとして、仮面ライダーV3が、50メートル近い煙突の上でポーズを決めるという、伝説のシーンの話題となると「やはり仕事として受けている以上は、『やりたくない』『断ろう』なんてのは一切なかった」と中屋敷。大野剣友会としての誇りをもって取り組んだという。

 仮面ライダーの変身ポーズを作り出したのは技斗を担当した高橋一俊だったが、この日は、その土台を作ったのは岡田なのでは? という指摘も。しかし岡田は「それはカシラ(高橋一俊)。『仮面ライダー』に変身ポーズがあるらしいぞと言うので。『柔道一直線』のポーズをいくつかやってみせたら、カシラがこうか、こうか、という感じでやってみて。それで『分かった。考えてみる』って考えて。5種類か10種類か持ってった中から決まったもの」と証言。となると変身ポーズは高橋と岡田のディスカッションで生まれた……? というさらなる指摘には、「すべてカシラが考えたということでいいの。俺なんかどうでもいい」と気持ちよく笑う岡田だった。

 その後も特撮の撮影の貴重な裏話が次々と飛び出し、熱心に耳を傾けていた観客。この盛り上がりに司会のMICHIも「世界中から来てくださって本当にありがとうございます!」と感激の表情だった。

 なお、この日のイベント終盤には岡田が体調を崩し中座するというアクシデントがあった。運営元にその後の岡田の様子を尋ねたところ、「岡田さんは脱水症状だったようですが、今は元気です」とのことなので、まずはひと安心だ。(取材・文:壬生智裕)

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