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小芝風花「悪役もやってみたい」声優で広がる活動の幅

シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年12月25日 6時45分

 長編アニメーション映画『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』(12月27日全国公開)の日本語吹替版で、主人公・ヘラ役を務めた小芝風花。『くるみ割り人形と秘密の王国』『ツイスターズ』で実写映画の吹替経験はあるものの、アニメーションの吹替は本作が初めて。ハリウッドの人気シリーズともあり「すごく怖くなった」と心境を打ち明けた小芝が、本作での挑戦や、活動の幅が広がる現状について語った。

 ピーター・ジャクソン監督がJ・R・R・トールキンの小説「指輪物語」を三部作で映画化した『ロード・オブ・ザ・リング』は、世界を滅ぼす魔力を秘めた“指輪”を手にした主人公・フロドと9人の旅の仲間たちの壮大な冒険を描いたファンタジー。「攻殻機動隊 S.A.C.」「東のエデン」などで知られる神山健治が監督を務めた本作は、三部作の200年前を舞台に、騎士の国ローハンの宿命を背負う若き王女・ヘラが、中つ国の運命を左右する伝説の戦いに身を投じるさまをオリジナルストーリーで活写した。

劇中で成長する王女・ヘラに憧れ

 ファンタジーの金字塔である『ロード・オブ・ザ・リング』三部作を観た小芝は、「指輪を手に入れたことで欲望が露呈するところは、キャラクターの心の中をリアルに映し出しているような気がして、ファンタジーなのにすごく怖さを感じました」とジャクソン監督が追求したリアルな世界観に圧倒されたことを明かす。

 全世界が熱狂したシリーズの新作とあって、「吹替声優の経験がない私が、簡単に『やりたい!』と言っていい作品ではないかなと、すごく怖くなって……。アニメーションの映像から自分の声が流れることが馴染まなくて、 一人だけ人間が混ざっているような感覚だったんです」と不安もあった。「それでも、監督に『本当にわからないことだらけなので、よろしくお願いします』とあいさつしたら、すごく優しく迎え入れてくださって、収録はリラックスして臨めました」

 自身が声を当てた主人公・ヘラは「すごく強い女性」と表現する。ローハンの運命を背負い、民を守るために戦う王女としての姿はもちろん、等身大の女性としての弱さも垣間見えるといい、「1人の女性が成長していく物語でもあるので、そこを声で表現できたらということを意識していました」と振り返った。

 また、劇中で成長していくヘラに「憧れます」とも語る小芝。「危険を顧みず、守るべき人のために剣を向ける強さ。私も年齢を重ねて、年下の共演者の方も増えてきた中で、自分が引っ張っていけるような強い女性になっていきたいと思いました」

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